アーヤトッラー・ジャンナティー「逸脱グループの狙いは選挙だ」
2011年05月14日付 Jam-e Jam 紙

逸脱グループによってバラまかれた巨額の資金をめぐる疑惑について、捜査が行われるだろう

護憲評議会書記は「逸脱したグループ」の国内での活動について触れ、資金のバラマキなど同グループの活動の多くが、選挙活動の一環に他ならないと強調して、「こうした活動は国民にとって周知の事実となっている。いつの日か、体制ならびに国民から報いを受けることになるだろう」と述べた。

 複数の通信社が報じたところによると、アーヤトッラー・アフマド・ジャンナティーは昨日のテヘラン金曜礼拝の説教で、革命最高指導者からの反対を招いた情報相解任をめぐるここ数週間の動きについて触れ、「この事件は世間の注目を集め、〔最高指導者と大統領との間で〕不和や亀裂が生じているなどと想像した国内外の一部の者たちを喜ばせてしまった」と述べた。

 同氏はその上で、「また一部は不愉快な心持ちになり、怒りや悲しみを感じて、〔大統領に対して〕注意を与えたり、〔関係者と〕面会を重ねるなど、〔事を穏便に解決させるために〕多くのことが行われた。こうした問題は想定外のものであり、我々の予期するところのものではなかったが、しかしそういうことが起きてしまった」と語った。

 護憲評議会書記はさらに「〔‥‥〕混乱は〔ハーメネイー最高指導者の〕実践的な行動と演説によって終息し、静けさと心の平和が回復した。〔イランの混乱に〕期待を寄せていた連中は絶望した。しかし〔今回の事件で〕これまであまり知られてこなかった連中の馬脚があらわになり、真実が明らかになった」と語った。

〔‥‥〕

 テヘラン臨時金曜礼拝導師はヴェラーヤテ・ファギーフ(イスラーム法学者の統治)を誰が定義し、解釈しなければならないのかとの問いを提示し、次のように語った。「自らの汚れた政治的目的のために、ヴェラーヤテ・ファギーフを解釈しようとする者が一部にいる。しかしヴェラーヤテ・ファギーフを定義し解釈しなければならないのは、ウラマーやイスラーム学者なのであって、自身の政治的目的に適うよう好き勝手にヴェラーヤテ・ファギーフを解釈させてはならないのだ」

〔‥‥〕

 同氏はさらに「彼らは一方で、カネとコネで動き、他方では外国人にいい顔をして、アメリカに対してはゴーサインを出している。また他方ではいかがわしく、不快なことも行っている」と続けた。

〔‥‥〕

 ジャンナティー氏はその上で、「彼らは呪文や占いといったいかがわしいことに手を染め、敵は〔イスラーム〕体制内ではこうしたことが行われているなどと考えて、その手伝いまでしている」と述べ、さらに「政府内でも、当局者の間でも、こうしたことは行われてなどいない」と指摘して、「ほんの一部の者たちが、こうしたことに手を出しているにすぎない。〔‥‥〕彼らの数は限られており、指を折って数えられるほどである。彼らの羽はハサミで切り取られようとしており、彼らが長続きするとは思えない」と語った。

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:22681 )