バガーイー副大統領、4年間の公務剥奪を言い渡される
2011年05月22日付 Mardomsalari 紙

【政治部】政権内部に浸透しているとされる「逸脱したグループ」と呼ばれる集団への締めつけが、日々新たな展開を見せている。反シーア的な演劇「降臨、極めて近し」と関係をもった政府関係者や占い師、ジンを操ることができると喧伝する人々、そして神智学の活用を訴える人々が次々と逮捕されるなか、今度は行政担当副大統領のハミード・バガーイー氏に今後4年間公務に就くことを禁じる判決が、行政公正院により言い渡されたことが金曜日に明らかにされたのである。

 ニュースサイト「アレフ」が伝えたところによると、同氏は文化遺産観光庁長官を務めていた当時、数多くの違反行為に手を染めたとして、行政公正院から告発されていた。しかしこの件に関し同院で最終的な判決が下された後も、同氏はそれに従おうとしなかったため、ついに今後4年間の公務禁止の判決が下された模様である。

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背景:アフマディーネジャード大統領から行政担当副大統領に任命されてから40日での公務剥奪

 今回の判決は、ちょうど40日前のファルヴァルディーン月20日(西暦2011年4月9日)、マフムード・アフマディーネジャード大統領から2つの辞令がバガーイー氏に立て続けに出されたなかで下されたものである。この辞令のなかで、ハミード・バガーイー氏は以前からの役職を兼務する旨が強調されており、その結果、同氏は盟友エスフェンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏と同様、多数の職務を抱えることとなったのである。

 マシャーイー氏が第9期政権〔=第一次アフマディーネジャード政権(2005年~2009年)〕でイラン文化遺産観光庁長官を務めていた時、バガーイー氏はマシャーイー氏の代理(文化遺産観光庁長官代行)として活躍し、その後マシャーイー氏の後任に就いていた。

 そして今回、アフマディーネジャード大統領の命により、バガーイー氏は「行政担当副大統領」、そして(マシャーイー氏の、ではなく)「大統領府長官代行」となった。それに加え、同氏は同時に「イラン自由特区高等評議会書記」と、「アジア地域担当大統領特別代理」をも兼任しているのだ。

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 バガーイー氏への新たな辞令は、実際のところラヒーム=マシャーイー氏の権力を増強させるものであった。その一方で、反シーア演劇「降臨、極めて近し」への批判が集中し、それに関して原理派の一部からも政府に警告が発せられていた時期でもあった。

 アリー・モタッハリー氏はアフマディーネジャード大統領への書簡の中で、政権内で隠れイマームに関する問題が政府内で道具のように扱われるようなことのないよう求め、ラヒーム=マシャーイー氏やアフマディーネジャード氏への度重なる批判も当然との認識を示していた。

 にもかかわらず、アフマディーネジャード氏はちょうどこのとき、上記2つの辞令によって、マシャーイー一派の力を倍加させようとしていたように思われる。

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( 翻訳者:塩尻菜穂子 )
( 記事ID:22691 )