革命最高指導者「女性に関する西洋の基本的理解こそ、厳しく非難されなければならない」
2011年05月23日付 Jam-e Jam 紙

イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、学識ある女性たちやイスラーム神学校・大学などで教師をしている女性、ならびに各界で指導的立場にある女性ら数百名と会見し、そのなかで〔‥‥〕西洋社会において女性が直面している危機的状況について指摘し、「イスラーム体制では、女性の真の地位の再生のために多くのことがなされてきたが、家庭での女性の扱いをはじめ、いまだ多くの問題が存在する。法的で実行力のある保障制度を創設することで、それらの問題を解決することが必要だ」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「2つの世界を生きた女性」ファーテメ・ザフラー生誕日(女性の日)を直前に控えて開かれたこの会見のなかで、〔‥‥〕女性問題に関して今日の世界が抱える困難の根元には、社会での女性の地位や威厳に対する西洋の誤った見方や、家庭問題に関する誤解が存在するとし、「この二つの問題が端緒となって、世界の女性問題は一つの危機に陥っている」と強調した。

 同氏は女性に対して向けられた西洋の暴力的な視線について説明するなかで、「西洋が少しずつ、様々な社会で宣伝・吹聴してきた〔男女間の〕格差の構図では、人類は二つに分類される。すなわち、一方には利益を得る側とされる「男性」がおり、他方には営利の対象として利用される「女性」がいる」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はその上で、「まさにこうした誤った前提・見方があるからこそ、女性が西洋社会で存在感と個性を獲得しようとする際、彼女は男性、すなわち利益を得る側が望むような行動をすることを要求されてしまうのである。これは侮辱であり、女性の権利に対する最大の抑圧・迫害である」と述べた。

〔‥‥〕

 同氏はまた、西洋でヘジャーブへの抗議が公然化していることも、女性問題に対する抑圧的な視線のもう一つの帰結に他ならないと指摘し、以下のように述べた。「西洋はヘジャーブが一つの宗教問題であり、世俗的な社会で現れてはいけないものだと主張するが、しかし西洋がヘジャーブに反対する真の理由は、女性を〔市場に〕供給し、淫らにさせるという西洋の基本的・戦略的政策が異議申し立てに直面してしまい、その実現が阻まれてしまうことにあるのである」。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は複数の国際的機関が出しているオフィシャル・レポートの内容に依拠しながら、家庭の基盤が弱体化し、〔売春などの〕女性による痛々しくかつ恥ずべき商売が急速な発展を遂げ、私生児の誕生や結婚なき同棲生活といった現象〔が広がりつつあること〕は、女性を悪用しようとする西洋の視線がもたらした悪しき結果であるとし、「イスラーム共和国は、はっきりとオブラートに包むことなく、女性というカテゴリーに関する西洋の基本的理解の誤りを厳しくかつ休むことなく攻撃・批判し、女性の真の地位と威厳を守るという自らの使命を果たさねばならない」と語った。

 同氏はさらに、家庭というものへの誤った見方も、女性をめぐって西洋社会で危機的状況を発生させている第二の問題に他ならないと指摘した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:山崎さくら )
( 記事ID:22694 )