キュタフヤ地震で傾いたビルの建設業者、「やましいことはない」
2011年05月30日付 Milliyet 紙


キュタフヤ県のスィマヴ郡で5月19日に発生したマグニチュード5.9の地震による一番大きな傷跡は、ジェマル・タンジュンさんの所有する、隣接した3階建てのアパートに寄りかかり建つ5階建ての建物だ。

地震の規模を心配する住民だけでなく、専門家や政治家、官僚らもよく訪れる場所となったこの建物は、5月19日以降これまでに1600近くの余震に遭っており、余震の影響を受けなかった建物の外観は驚くものになっている。住民に被害を与えないように警察が周りに広く立ち入り禁止区域を設け、24時間警備に当たっているこの建物がいつ倒れるのか、町中で話題になっている。

建物にはダムルプナル大学付属のスィマヴ職業高等学校の生徒たちが借りて住んでいたが、彼らは地震の後すぐに引っ越した。1999年に造られたこの建物の建設責任者である建設技術士のアフメト・ヨリュク氏は、地震のあと建物が傾くという被害が出たのは技術的問題ではなく、土地の問題によるものだと話す。この建物が建設された当時、スィマヴはレベル2の地震区域であり、この条件に適した設計がなされているとして、建物の技術的欠陥は問題でなく、地盤の緩みが原因で建物に被害が出た可能性があると説明した。1999年の建設当時は現在のように公的機関による、あるいは委託企業による建物管理がなされていなかったと話すヨリュク氏は、「私にやましいことはない。建物は技術的な問題ではなく、完全に地盤が緩んだことが原因でこのような状態になったのだから。建物が建てられた当時は、地盤レベルなどというものはなかった」と話した。

この建物の所有者はドイツから完全帰国したジェマル・タンジュン氏であり、中心街から45キロ離れたギュネルユルト村に住んでいる。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:22712 )