拳銃で頭部を撃たれた脳死者(30)から7人へ臓器移植―アダナ
2011年05月31日付 Zaman 紙
カフラマンマラシュ県のギョクスン郡で銃によって負傷し、治療を受けていたアダナの病院で脳死した若者の臓器が7人に移植されることとなった。
5月27日月曜日、ギョクスン郡において、銃で頭を撃たれ、アダナ・ヌムネ病院へ搬送されていたケナン・ボズオールさん(30)の脳死が確認された。脳死の確認後、病院の関係者らは脳死を彼の家族に伝え、臓器提供について話し合いが行われた。家族の同意が得られた後、ケナン・ボズオールさんの心臓、肝臓(3つの部分)、二つの腎臓、膵臓が移植を待つ病院にそれぞれ搬送された。
アダナ・ヌムネ病院へ来た医療チームはボズオールさんの臓器を摘出し、ドクターヘリでアンタリヤ、イズミル、ガズィアンテプへ搬送した。臓器移植に同意した叔父のアリ・ボズオールさんは、おいが回復する見込みがなかったこと、しかし、死ぬときに7人の命を救ったことを述べた。続けて医師たちがケナンさんの臓器移植を求めた後、家族で集まり、このような決断を下したことを述べ、「彼の臓器のおかげで多くの人が再び命をながらえるでしょう。このことが悲しみを少しは和らげてくれます。私たちの決断がほかの人たちへの見本となることを望んでいます。おいの命は失われたが、(彼は)少なくとも7人の希望となったのです」と述べた。
臓器をガズィアンテプ私立サーニー・コヌクオール病院へ搬送した医療チームに所属するネジメッティン・ギュヴェンジェ助教授は、難しい決断を下した患者の親族に感謝をのべた。ギュヴェンジェ助教授はケナン・ボズオールさんの親族の行いが人道的であったと述べ、「ケナンさんの心臓はエーエ大学へ、肝臓はガズィアンテプ大学へ、腎臓の片方は私立サーニー・コヌクオール病院へ、膵臓ともう片方の腎臓もアンタリヤ・エーゲ大学へ送られました。このように、一人の人が亡くなり、そして少なくとも6、7人の命が救われることとなった。(亡くなった)患者の親族のみなさんの判断に感謝しています」と続けた。
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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:22729 )