女性活動家ハーレ・サハービー氏、父エッザトッラーの葬儀で謎の急死
2011年06月02日付 Mardomsalari 紙

【政治部】エッザトッラー・サハービー氏の葬儀が昨日の朝、テヘランのラヴァーサーンで行われた。しかし、同氏の娘ハーレ・サハービーさんが死亡したとの報道によって、同氏の葬儀は完全に埋没した格好となった。

 昨日、この事件の原因をめぐって、互いに矛盾する報道が流れた。しかし、国内のニュースサイトが主に伝えたところでは、ハーレ・サハービーさんの死は心停止によるものであるという。こうした報道を受け、テヘラン州治安局の局長が次のような発表を行った。「ハーレ・サハービーさんの死因は治安部隊との衝突によるものではない。彼女は心臓に病を抱えており、それが原因で亡くなったのだ」。

 アリーレザー・ジャーネ氏はISNAとの会見で、「ハーレ・サハービーさんは心臓の病気を患っていた。カルテだってある。父親の死と気温の高さが重なって、彼女の死につながったのだ。一部のニュースサイトで伝えられた、サハービーさんが治安部隊と争っていたという内容の報道は、まったく不正確だ。彼女の家族は我々に協力的で、我々も〔エッザトッラー・サハービー氏の〕埋葬式について、彼女の家族に協力していたのだ」と語った。

 ハーレ・サハービーさんは〔2009年の大統領〕選挙後の騒乱で逮捕された人物の一人で、マフムード・アフマディーネジャード氏の宣誓式の日に〔国会前の〕バハーレスターン広場で拘束された後、禁錮二年を宣告されていた。故エッザトッラー・サハービー氏が昏睡状態に陥ったことを受け、しばらく前に一時出所し、昨日もラヴァーサーンでの葬儀で参列者の前に姿を現していた。

 目撃者によると、昨日の葬儀には1000人が参列し、約600メートルの大通りは参列者であふれていたという。葬儀は事前に発表されていた予定よりも一時間半前に始まり、参列者らは「神の他に神はなし」のことばだけを唱え、いかなる政治的シュプレヒコールも控えられていた。

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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:22750 )