革命最高指導者「見解の相違が衝突に帰結するようなことがあってはならない」
2011年05月30日付 Jam-e Jam 紙

イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、国会議長ならびに国会議員らと面会し、「イラン経済を弱体化させ、当局者間の対立を煽り、イスラームへの信仰・感情を希薄化させ」ようとする覇権主義者たち〔=欧米諸国〕のシナリオについて説明した上で、国会と政府が相乗効果を発揮し、互いに極端な行動を控え、法律こそ最終的な解決手段であること〔を認めること〕の必要性を強調した。

 イスラーム革命最高指導者は、アメリカをはじめとする覇権主義者たちの強欲に対して、国会が誇り高き立場を決然と示していることに心からの感謝の意を表した上で、世界がどのような勢力に分かれ、また〔アメリカをリーダーとする〕覇権体制がいかなる目標をもっているのかについて、偉大なるイラン国民は、神の恩寵により正確かつ明確な理解をもっていると指摘した。同氏はその上で、以下のように指摘した。

国際的専制体制による一方的プロパガンダの真の目的は、目眩ましをして〔世界の〕諸国民の意識や洞察力を曇らせることにある。しかしイラン国民は毎日のように、自らの理解力や洞察力を強化させてきた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イスラームとイランの敵に対して国会と政府が強い立場をとり続けることが必要だと指摘し、さらに次のように述べた。

イスラーム革命と抑圧諸国の対決は、抑圧者たちが革命への攻撃を諦めるまで続くであろう。もちろん、神の力によって、また国民と体制の抵抗という光のなかで、この対決におけるイスラーム共和国の立場は歴史を通して強化されてきたし、対照的に敵の立場は弱体化してきた。

敵は明らかに、経済的な問題に力を集中させている

 ハーメネイー氏はまた、覇権主義者たちのシナリオを予想して読み解き、それに対して計画を立てて正確に対処することが、敵の最終的な敗北をよぶであろうと指摘した。同氏はさらに、抑圧諸国の現在のシナリオの目的について説明するなかで、「敵は明らかに、経済問題に力を集中させている。そうすることで、イラン経済の土台を麻痺させ、人々を失望させようとしているのだ〔‥‥〕」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、国の運営に携わる機関の間に対立を生じさせることが、覇権体制が明確に狙う第二の目的であるとし、「当局者一人一人が目を覚まさなければならない。見解の相違や趣向の違いが対決や衝突に帰結しないようにしなければならない」と強調した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:本岡英恵 )
( 記事ID:22775 )