革命防衛隊、「逸脱したグループ」に抗議:大統領側近はカネで選挙の仲間を募ろうとしている
2011年05月29日付 Mardomsalari 紙

【政治部】昨日、革命防衛隊総司令官、及び革命防衛隊最高指導者代理はそれぞれ別個の発言のなかで、「逸脱したグループ」に対して厳しい抗議の声を上げ、同グループに対する革命防衛隊の「攻撃」を我々は目の当たりにすることとなった。きわめて注目に値する出来事といえる。

 革命防衛隊総司令官は「政府のある特殊な部門〔=大統領に近いところ〕で存在感を示している『逸脱したグループ』は、次期〔国会〕選挙で影響を及ぼすべく、不正に得たカネを使って、仲間を募ろうとしている」と強調した。

〔‥‥〕

 革命防衛隊最高指導者代理もまた、「現政権は良い仕事をしてきたが、それにもかかわらず、残念ながら大いなる災厄にまきこまれている。この災厄というのは、政権内にことばの真の意味で、まさに《堕落した分子》が浸透していることである。まさに彼らが、こうした〔混乱した〕事態を招いているのである」と述べた。

 ホッジャトルエスラーム・アリー・サイーディーはメフル通信との会見で、「まず、師〔=ハーメネイー最高指導者〕は『アフマディーネジャードよ、自身に最も近しい人物を第一副大統領に任命してはならない』というご意見を述べられた。ところが、アフマディーネジャードの態度はこの意見をしぶしぶ受け容れる、というものだった。しかも、この人物の権限を第一副大統領以上のものにするような行動に出たのである」と指摘した。

 同師はさらに、次のように語った。「次に、〔文化イスラーム指導省下にある〕巡礼参詣庁と〔大統領府直属の〕文化遺産観光庁の合併というテーマが、〔大統領府の権限強化を狙って大統領によって〕提起されたが、再び師はこの問題に介入され、『《文化遺産》と《巡礼・参詣》との間に共通性はない』と仰り、このご指摘によって、この問題も最終的に解決した」。

 同師はさらに、その後も第10期政権の閣僚らの解任というという出来事が続発したことに触れ、次のように指摘した。

アフマディーネジャード氏は《思いやり》をスローガンに掲げて政権に就いた。しかし、外遊中の外務大臣を解任するといったことを行った。これは果たして《思いやり》といえるのか?果たして情報相への対応は、《思いやり》としては最悪の部類に入るのではないだろうか。あるいはOPECの議長を担う予定だった石油相の解任は《思いやり》といえるのだろうか。


〔‥‥〕

 同師は、政権内部のこうした人々〔=マシャーイーら側近〕がハラームな(禁じられた)ことや聖法に反したことに手を染めていることに遺憾の意を表した上で、大統領側近たちの間で占いやジン使いが横行していることについて、「こんなことをやっている連中は、真の意味で堕落しているのだ。なぜなら、魔術といった芸当はイスラームでは禁じられているからである。〔‥‥〕悪行以外のことは何一つしない悪魔や悪しきジンを支配することができるという主張は、正しくない。原理上、我々が信奉するイスラーム法学上の規定では、魔術は禁じられているのである」と語った。

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:22785 )