国会、石油省をめぐる大統領の違反行為について、司法当局に付託へ
2011年06月02日付 Jam-e Jam 紙
国会はマフムード・アフマディーネジャード大統領が
石油相代行を兼務している問題で、同大統領の違反行為を司法当局に付託した。その一方で憲法第90条委員会の委員長も、政府並びに大統領個人によるその他3件の違反行為について、司法当局に付託すると発表した。
ジャーメ・ジャム紙記者が伝えたところによると、昨日、大統領が石油相代行を兼務していることは公然たる憲法無視および憲法違反にあたるとする国会エネルギー委員会の報告書が、国会公開本会議場で読み上げられ、法律に従い大統領は可及的速やかに〔自分自身以外の人物の中から〕石油相代行を指名すべきだとする旨が強調された。
〔他方、〕憲法第90条委員会委員長も以下のように発表した。「政府による数々の違反行為のうち、3件が司法当局に付託された。本委員会では、大統領によるおよそ30~40件の違反行為を、18件を軸に調査している」。
大統領による違反行為を司法当局に付託することを国会が決定したのは、11名の国会議員がアリー・ラーリージャーニー国会議長に宛てた書簡の中で、同議長に対し、大統領が石油相代行を兼務していることの違法性を立法権の長として追及するよう求めた、数日後のことであった。この要請に対し、ラーリージャーニー氏はエネルギー委員会および憲法第90条委員会に、この点についての報告書を国会に提出するよう指示していた。
これに基づき、国会エネルギー委員会は昨日、公開本会議場に提出された報告書の中で、「大統領が石油相代行を兼務することは違法であるとする護憲評議会の解釈に鑑みるならば、行政権の長がこうした状況を続けることは法律違反である」と発表した。この報告書は、出席した198名の国会議員中、賛成165票、反対1票、棄権13票によって承認されている。
国会の内規に記載された法的手続きに則って報告書が読み上げられると、その結論は司法当局に送られた。そして続けて、国会議長は憲法第90条委員会に対し、委員会の報告書を公開するよう求めた。
エブラーヒーム・ネクーナーム憲法第90条委員会委員長はこの報告書の中で、〔‥‥〕「
地下鉄法の施行における違反」、「石油公社の規定未整備に関する違反」、ならびに「
スポーツ青年省の大臣の未指名およびこれに関して国会が可決した法律の施行における違反」の三つを、「政府および大統領の三大違反」と宣言し、「これら3件の各々について、すでに報告書が用意され、司法当局に付託されている。最高裁判所でもこれらの問題の調査のために、〔専用の〕法廷が設置されている」と指摘した。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:須川美保 )
( 記事ID:22833 )