革命防衛隊最高指導者代理代行「革命防衛隊は必要とあらば『逸脱したグループ』との対決に踏み出す用意がある」
2011年06月07日付 Mardomsalari 紙
革命防衛隊最高指導者代理代行は、敵から革命とイスラームを防衛するという革命防衛隊の役割について触れた上で、「イスラーム体制が手にしてきた成果を脅かそうと目論むいかなるグループも、革命防衛隊の厳しい対応に必ずや直面するだろう」と述べた。
革命防衛隊最高指導者代理代行のホッジャトルエスラーム・モジュタバー・ゾンヌールは、記者クラブとの会見において「逸脱したグループ」の本質について語る中で、「『逸脱したグループ』は、イラン・イスラーム共和国体制に対して、体制自身がもつ力を使って打撃を加えようと企んでいる。このグループはマシャーイーによって指導・誘導されている」と述べた。
同氏はまた、「残念ながら、このグループは宗教というベールをかぶりつつ、革命の本流に分裂をもたらそうと画策している。そうすることで、もしかしたら自らの野望が叶えられるのではないかと、彼らは考えているのだ」と説明した。
革命防衛隊最高指導者代理代行は続けて、革命防衛隊は「逸脱したグループ」に断固たる対応をとることになろうと述べ、「憲法第150条に明記されているように、革命防衛隊の使命はイスラームの成果を守護することである。そうである以上、もしも〔逸脱した〕グループが文化・信仰・政治の中心部に侵入し、体制を転覆させんとするならば、革命防衛隊は必ずや責任感を持って、〔逸脱したグループの取り締まりに〕中心的役割を果たすことになろう」と語った。
同氏はさらに、「革命防衛隊は『逸脱したグループ』に対し、彼らがどれだけ革命の価値に対決姿勢を示しているかに比例して、厳しく対処することになるだろう」と付け加えた。
ゾンヌール氏は続けて、「逸脱したグループ」と〔2009年大統領選挙をめぐって抗議運動を繰り返した〕反乱分子の目的は同一であると指摘し、「両者とも体制の本質的運動〔※核エネルギー開発など〕にストップをかけるべく、新たな戦略で体制にダメージを与えようとしている」と語った。
同氏はその上で、「反乱分子は真と偽を混ぜ合わせ、世論に影響を与えようとした。そうすることで、己の野望を魅力的なスローガンを使って人々に吹聴してきた。これに対し『逸脱したグループ』は、体制自身がもつ力を利用し、宗教というベールをかぶって、体制との対決に乗り出しているのである」と付け加えた。
ゾンヌール革命防衛隊最高指導者代理代行はまた、「革命防衛隊が選挙に直接的に介入したことは、これまで一度もなかった。第9期国会選挙でも、これまでのやり方を崩すことはない。たださまざまな基準を指摘することで、公正な選挙の実施をサポートするだけである」と述べた。
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( 翻訳者:米川千帆 )
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