ハーメネイー革命最高指導者「アメリカは革命の前にひざまずいている」
2011年06月01日付 Jam-e Jam 紙

イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、「イマーム・ホセイン士官防衛隊養成大学」の卒業式に出席し、そのなかで国は日増しに「信仰心篤く、ジハードを志し、独創性に富み、情熱と知性に溢れた」隊員を必要とするようになっていると指摘し、次のように述べた。

極めて重要な中東地域における大悪魔アメリカの政策は破綻し、叫び声を発し始めた地域の諸国民の間では、イスラームのスローガンが復活しつつある。これらは、イラン国民に対する神の約束の一部が実現したことを示している。抵抗を継続し、この道を着実に歩み続けることで、神の勝利が完璧に実現されるだろう。

〔‥‥〕

 革命最高指導者は、イランと中東地域の今日の状況について、イラン国民に対する神の約束の一部が達成された状態にあるとみなし、次のように続けた。

イスラーム革命の初期より、アメリカという大悪魔は、「軍事=金融=プロパガンダ=政治帝国」として、イスラームとイラン国民の革命の崩壊に全力を注いできた。しかしイランと中東地域の〔現在の〕政治状況に鑑みれば、今やアメリカはイスラーム革命の前に跪いていることが分かる。

 同師はまた、アメリカの中東政策が甚大かつ決定的な敗北を喫したことを専門家らも認めていると指摘し、「大悪魔は30年前、腐敗した自らの従属国のうち、ほんの一国、すなわちパフラヴィー体制を失っただけであった。しかし今や、多くの従属国を失う様を彼らは目の当たりにしているのだ」と続けた。

〔‥‥〕

 ハーメネイー全軍総司令官は、イランの一般国民ならびに指導層が着実に歩を進め、意識を高く保つことが、神の約束の完璧な実現には必要であるとした上で、以下のように続けた。「この偉大かつスピーディーな動きのなかにあって、我々はみなスピード感を失うことのないよう気をつけなくてはならない。また、〔われわれがなすべき〕本来の目的を見失うことなく、他の問題に気をとられることのないようにしておくことも重要だ」。

 同師はこのことについて、さらに

イラン国民による全員運動の中にあって、国民の革命の理想を忘れて個人的な問題にかかずらい、権力に心を奪われる者たち。こうした者たちの罪は実に大きく、また許しがたいものである。もちろん、神の恩寵により、国民はこうした人たちのこの種の行動を倣うようなことはないだろうし、彼らに注意を払うこともないだろう。

 と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:22883 )