欧州議会議長がガザ訪問、ハマースとの対話開始とガザ地区封鎖解除を呼びかけ
2011年06月14日付 al-Hayat 紙


■ 欧州議会議長がガザを訪問、ハマースとの対話開始とガザ地区封鎖解除を呼びかけ

2011年06月14日『アル=ハヤート』

【ガザ:本紙】

イェジ・ブゼク欧州議会議長はハマースとの対話再開を訴え、長年のイスラエルによるガザ地区封鎖に終止符を打つよう求めた。ブゼク議長は昨日ガザで国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)のフィリッポ・グランディ事務局長と共同記者会見を開き、ガザ地区のパレスチナ人民が「世界の諸国民と同様に安全と平安と快適」のもとで生活する必要性を強調した。

ブゼク議長は、「深い議論とガザで私が目にした現状を踏まえ、ガザ地区封鎖の解除がきわめて重要であると断言する。封鎖された状況では、真の開発に着手することは困難であり、ガザの人々が自由を実感することは不可能だ」と述べた。またガザ地区のパレスチナ人民に関して3つの基本的段階を踏む必要性を強調し、それが「尊厳ある生活、安全と安定、快適さと心地よい生活の保証」であり、「これらすべての事柄が中東和平プロセスと結びついていることは周知の事実である」と指摘した。

またブゼク議長は、「ガザ地区の人道状況を改善し、UNRWAの任務縮小を確実に回避できるようにするため、欧州連合は数週間内に同機関との合意に調印する」と言及した。UNRWAはこのところ、深刻な財政危機のため活動縮減が囁かれている。

ヨーロッパや世界の政治家24人がハマースとの対話開始を求めていることについては、「ヨーロッパで我々が得た教訓に『たとえひどく困難を感じても反対勢力と対話せよ』ということがある。これはハマースにも適用される」と述べた。また、5日間に及ぶ今回のガザ地区訪問の目的は「和平プロセス全体についての議論」であると付け加えた。

ブゼク議長はガザ地区訪問を終えて東エルサレムへ向かい、14日にパレスチナ自治政府高官らに続きイスラエル政府高官らと面会する予定があることを明らかにし、「今この時期は中東とヨーロッパにおける交渉にとって重要だ。自由の風が吹いているからだ」との認識を示した。また、「我々はパレスチナ挙国一致政府を支持するが、同政府がイスラエルの生存権と従来のあらゆる諸合意を認めることも重要だ」と述べ、「交渉が継続されること、自治政府がパレスチナ大統領の傘下に置かれることが必要不可欠だ。なぜなら大統領は国際社会およびパレスチナ人民から大きな支持を得ているからだ」との見解を示した。

パレスチナ解放機構(PLO)が国連でのパレスチナ独立国家への承認獲得を目指していることについては、「国家の樹立を一方的に宣言しても、他の諸国を納得させることは難しい。私は、自由で独立した民主主義国家を手に入れたいというあなた方の立場を理解している。あなた方は長い間苦しみ、待ち続けてきた」と述べた上で、「この提案は議論されて然るべきだ。我々の経験から言えば、一方的決定が自然な結末をもたらすことは不可能だ。我々は独立した自由なパレスチナ国家を望んでいるし、国際社会もそれを強力に支えている。それと同時に、我々はイスラエル国家の安全な未来の重要性にも注意を向けるべきであり、各勢力間にバランスが保たれなければならない」との認識を示した。

一方、グランディ事務局長はUNRWAにはガザ地区における活動やプログラムを縮減する意図はないと述べ、巷で飛び交う情報を「単なる流言飛語」と切り捨てた。またグランディ氏は「本当に深刻な財政危機が存在する」ことを認め、「危機を乗り越えるためにも、我々のプログラムに対する支援の増加を図るため、支援諸国等と対話を行っている」と述べた。ブゼク議長は数時間のガザ地区訪問の中で「我らの子供たち(アトファールナー)」聴覚障碍者協会、ガザ市西部のシャーティウ難民キャンプにあるUNRWA付属の食糧配給センター、ガザ市南西部のタッル・アル=ハワー地区にUNRWAが建設中の学校等を見て回り、市民団体の代表や実業家らと面会した。

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:22885 )