首都アンカラは突然の集中豪雨と雹に見舞われ、市民生活が麻痺した。
6月中旬であるにもかかわらず、首都はまるで冬の悪夢のような天気に見舞われた。大雨が洪水を生み、地下交差点は水でいっぱい、交通は停止し、自動車は浸水した。チェティン・エメチ大通りにある、70日でつくられたことから「70日」という名付けられた地下交差点は、15分で完全に水に浸かった。この地下交差点で3台の自動車が水没したが、運転手、同乗者らは自力で助かった。約30分続いた雹の厚みは、アンカラの高度の高い地域で10センチメートルとなり、雪や氷の景色をつくりだした。コンヤーアンカラ間を結ぶ高速道路ではケペキリ地点で降水量が激しく、一時使用不可となった。市民は、然るべき警報が出されず、対応も遅かったことから、アンカラ広域市のメリフ・ギョクチェキ市長に抗議した。ギョクチェキ市長は、この状況は「自然災害」であるとして、市民に夕方まで交通を抑えるよう呼びかけたが、この洪水に対して市ができることはなく、この問題はインフラの不整備に起因するものではないと主張した。ギョクチェキ市長はまた、首都で1平方メートルあたり50キロの雨が降ったと述べた。70日地下交差点の水は、夕刻取り除かれた。地下交差点で水没した3台目の自動車も取り出された。この3台目の車の持ち主は共和人民党(CHP)のアンカラ選出国会議員候補だったアイクト・フンドゥクチュ氏であり、同氏は地下交差点を走っているとき突然浸水し、隣の席にいた友人と窓を開けて車の上に登ったが、見る間に水位が高くなるのを見て泳いで交差点から出たと話した。
メリフ・ギョクチェキ市長は、「然るべき警告が行われず、対応が遅かった」という批判に対し、世界で起きた洪水の写真を示して自身を擁護した。ギョクチェキ市長は、自身のホームページに先進国での洪水の様子が写された写真を掲載した。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:22918 )