「金を払わないなら道を聞くな。」
2011年06月18日付 Radikal 紙
ジュルクさんの但し書き
ジュルクさんの但し書き

イズミルのチャンカヤ地区で靴磨きをするアリ・ジュルクさん、たびたび道を尋ねられるのにうんざりして「道案内1リラ」。

56歳のアリ・ジュルクさんは、市街でも最もにぎやかな中心部のひとつ、チャンカヤ地区ガーズィオスマン・パシャ大通りの入り口、旧アトラス・ホテルの前で長年靴磨きをしている。ジュルクさんは、本職よりも度々道を尋ねられることで疲れ、うんざりしていると話す。この状況から脱したいと考えたジュルクさんは、「道案内にはうんざりです。わたしに道をたずねないでください。道案内には1リラ頂戴します。お願いですから私を非難しないでください」と書いたボードに望みをかけた。

ジュルクさんは、財布をなくした人や連れ人、子供を見失った人々はもちろん、電気代や水道代の回収係、銀行の支店を探す人々に至るまで、あらゆる人からあらゆる場所を尋ねられ、売春宿の場所を尋ねる者までいたと話す。彼は、「僕はもう道案内には疲れた。通行人は道を尋ねることに飽きないみたいだが。一日平均100人に道を案内していたら自分の仕事もできない。しまいには、尋ねた道を僕が知らなかったからといって2人の女性に罵られた、がみがみ言っていたよ。もうやっかいごとに巻き込れたくないと思って、これを考えついた。道を聞くのを思いとどまってくれるよう、道案内に1リラという値段をつけてみた。目的はこれでお金を稼ぐことではないよ。1リラと書いてあるのをみれば、もう私に道をきかずに遠ざかっていくからね」と話している。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:22949 )