6月18日付イラン紙1面に掲載されていた写真を転載
イラン人科学者によって作られたこの画像撮影衛星は、1日に地球を15周する
アリー閣下〔※初代イマーム・アリー〕の生誕日〔=6/15〕の夜、イラン・イスラーム共和国宇宙航空産業機構の専門家は、人工衛星「ラサド(観測)」を打ち上げ、地球軌道上に乗せることに成功した。かくしてイランは、宇宙への進出においても、また着実に成長を続ける国の科学力においても、実りある1歩を踏み出したことを世界中の人々に見せつけたのである。
イラン国営放送によると、「ラサド」は画像撮影衛星であり、以前に打ち上げられた国産人工衛星「オミード(希望)」のように、設計、製作、組み立て、テスト、打ち上げ準備の全行程は国内で行われた。人工衛星「ラサド」は重量15.3キログラムで、高度260キロメートルで地球軌道上に乗り、一日に地球を15周するよう設計されている。
〔…〕人工衛星「ラサド」は約18か月間で設計、製作、品質試験といった全行程をマーレク・アシュタル工科大学において通過し、打ち上げ段階に入るために国防省宇宙航空産業機構に引き渡された。〔…〕人工衛星「ラサド」の任務は地上基地との交信を保ちつつ、地上基地から命令を受けて、地上の画像撮影を行い、テレメーター情報とともに画像を地上基地に送信することである。〔…〕
■国防相「大型の衛星打ち上げロケット、ならびにより重量のある人工衛星の製造へ向けた一歩」
国防相のアフマド・ヴァヒーディー司令官は人工衛星「ラサド」の打ち上げ成功について触れ、「今回の打ち上げで、大型の衛星打ち上げロケット、ならびにより重量のある人工衛星の国内製造にむけた重要な一歩が踏み出された」と述べた。
メフル通信によれば、アフマド・ヴァヒーディー司令官は人工衛星「ラサド」が軽量であることについて言及し、「この人工衛星は小型であるにもかかわらず、大型衛星一機分の機能をすべて備えており、画像撮影機能においても優れている」と付け加えた。〔…〕
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( 翻訳者:神田浩輝 )
( 記事ID:23050 )