イラン・ロシア両大統領、2国間の緊密な協力関係の強化を強調
2011年06月18日付 Jam-e Jam 紙

 イランとロシア両国の大統領は、上海協力機構首脳会議の傍らで行われた会談のなかで、地域や世界で起きている最も重要な動きをめぐって議論し、両国の協力関係強化の方法について意見交換した。

 IRNA(イラン国営通信)の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はロシアのドミートリー・メドヴェージェフ大統領との会談で、地域ならびに世界の政治力学においてイランとロシアが果たしている役割・立場の重要性について指摘し、国際的・地域的な様々なレベルにおいて、両国が協力関係を強化させることが必要であると主張した。

 イラン大統領はまた、イランをはじめとする全ての国には核エネルギーを平和利用する権利があると再度強調し、以下のように言明した。

イラン・イスラーム共和国はこれまで常に、核計画を含む様々な問題に関して、自らの原則的立場を隠しごとなく表明してきた。核の平和エネルギーの利用に対する自らの正当かつ合理的要求についても、イランはこだわり続けてきたし、これからもこだわっていく。

 アフマディーネジャード氏は、我が国の安全保障と防衛のドクトリンに核兵器はいかなる位置も占めてはいないと強調し、「イラン・イスラーム共和国は、イスラーム革命最高指導者の見解に基づき、核兵器の使用をイスラーム法上禁じられており、許されていないと見なしている」と表明した。

 カザフスタン大統領も出席したこの会談において、ロシア大統領も地域・国際関係におけるイランの立場と役割は重要であると評価した上で、「両国は互いに緊密に協力することで、世界の平和と安全に向けて効果的な一歩を踏み出すことができるだろう」と述べた。

[中略]

■イラン・アフガニスタン両国大統領、占領軍の地域からの撤退の必要性を強調

 イランのアフマディーネジャード大統領とアフガニスタンのカルザイ大統領は、上海協力機構首脳会議の傍らで行われた二国間会談のなかで、地域諸国が連帯と結束を強め、占領軍を追い出すことが必要だと強調した。

 イランのアフマディーネジャード大統領とパキスタンのアースィフ・アリー・ザルダーリー大統領も会談の中で、テロリズムや過激主義との闘いでは〔地域諸国が〕一致して毅然とした対策を採ることが必要であると強調した。

 我が国の大統領は水曜日に、上海協力機構首脳会議における演説の中で、アジア・ユーラシア諸国には政治的・文化的・経済的・文明的な可能性とチャンスが、他に例を見ないほど秘められていると指摘し、「アジア・ユーラシアは協力することで、世界を支配する統治制度や一般的な趨勢を、〔世界の〕平和と正義、そして諸国民の利益のために変革し、〔欧米による〕支配体制による放縦なる権力を抑制することができると、私は信じている」と述べた。

Tweet
シェア


関連記事(アフマディーネジャード大統領、中国国家首席と会談)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:八十嶋彩子 )
( 記事ID:23088 )