アフマディーネジャード大統領推薦のスポーツ大臣候補、信任されず
2011年06月22日付 Jam-e Jam 紙
【政治部:ファーテメ・アーミリー】かつての陸上競技のチャンピオンで、スポーツ青年相候補のハミード・サッジャーディー氏に対する信任投票が昨日行われ、同氏は国会議員らの「信任」という名のゴールにたどり着き、〔大統領府のある〕パストゥール広場へのキップを手にすることはかなわなかった。
ジャーメ・ジャム紙記者の報告によると、会議に出席した議員247名中、反対137票、賛成87票、棄権23票というのが、初代スポーツ青年相候補に対する信任投票の結果であった。
議員らはこの票決に関し、専門的な話し合いに基づく結果であって、決して不合理な感情論に起因するものではないと述べている。しかし、セイエド・ハミード・サッジャーディー氏を国会に推薦したときの大統領のやり方について、国会議員らが憤慨していたことが、今回の票決に影響していたことも事実だろう。アフマディーネジャード氏がスポーツ省の設立を批判し、致し方なく大臣を指名することになったと記した、例の書状のことだ。
アリー・ラーリージャーニー国会議長は票数を読み上げた後、スポーツ選手として成功したサッジャーディー氏の人となりについて触れた上で、「国のスポーツには優れたマネジメントが必要であると議員たちは考えているのであって、同氏への不信任は彼の人となりを軽んじていることを意味するものではない」と強調した。
議員らがサッジャーディー氏に対する適性審査を始めた冒頭より、大統領の人選への反対を意味する「2」の語が連呼され、公開本会議場に鳴り響いていた。本会議場を覆っていたこうした状況に、国会議長や〔サッジャーディー氏を擁護するために国会に来ていた〕大統領も注意・警告を与えるほどだった。
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( 翻訳者:飯島美紀 )
( 記事ID:23094 )