6桁的中の宝くじ獲得者、その人生
2011年07月02日付 Radikal 紙

宝くじで6桁を的中させ、賞金1129万5086リラ(約5億6475万4300円)を手にしたラッキーパーソンは、アンタリヤ出身。さらに彼は、自分が高額の賞金を稼いだとわかったあとに、雑貨屋でツケでたばこを買ったていたことも明らかになった。

トルコ宝くじ協会の主催するスーパーロトの今週の当選発表で6桁を的中させ、1129万5086リラ5クルシュ(約5億6475万4300円5.65億円)ずつの賞金を手にした当選者二人のうち一人は、アンタリヤ県アクス市ソラク地区に住み、定年生活を送る元労働者ハサン・ヨルクさんであるが、沈黙を貫いている。

当選者の兄で、ソラクル村の村長を務めているアデム・ヨルクさんは、弟を公の場から遠ざけており、当選者である弟はしばらくの間外には出ないと話す。ヨルクさんは弟が経済的に困っていたと話し、「当選者である弟の息子は借金のせいで刑務所にいる。弟自身も少し前に銀行から7000リラ(約35万円)の借金をしたばかりだ。今回の当選で借金を返して、穏やかに人生をおくれるだろう」と語った。
ヨルクさんは、弟は将来的なプランをまだ決めかねているとし、「私には、『周囲の人たちにわけてあげようと思う。借金を抱える人たちの手助けになれば』と言っていました」と話している。

一方で当選者の親友であるアドナン・アルカンさんは、「毎日会ってアクスの町を一緒にあちこち出歩いてたよ。内向的で悩みを打ち明けない人間だった。できれば村に有益なことやってほしいです。わたしたちの村に保健センターをつくってくれたら、みんな喜ぶと思います」と話した。村の雑貨屋店主であるアブドゥッラー・カヤさんは、当選者が朝8時20分ごろに店を訪れたと明かした。カヤさんは、次のように続けた。
「朝、彼は手に紙切れを持ってやってきたよ。その紙を私に渡して、『この番号調べてくれるかい?最高額の賞金がアンタリヤで出たみたいなんだ。たぶん僕の番号だ』と言っていた。我々はテレビでチェックした。『当たった!』と彼は叫んでいた。それほど大げさには喜んでいなかった。とても1100万リラ当たったとは思えない風だった。落ち着いた様子でたばこを買っていった。手持ちのお金がないからってタバコをツケにして帰ったよ。自宅のバルコニーの鉄柵に足を伸ばしてたばこを吸っていた」
当選者のヨルクさんが雑貨屋でロトの数字をチェックしている様子が、店の監視カメラには収められている。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:23122 )