革命防衛隊、地対地ミサイル14発の発射に成功
2011年06月29日付 Jam-e Jam 紙


 「偉大なる預言者6」と名付けられた軍事演習の第一段階第2部が昨日午前、14発の地対地ミサイルの発射成功とともに終了した。この14発のミサイルのうち、9発が《ゼルザール》で、2発が《シャハーブ1》、2発が《シャハーブ2》、1発が《シャハーブ3》(液体燃料使用のSクラスモデル)であった。

 この軍事演習の第二段階は、ティール月14日〔西暦7月5日〕に海上にある動く標的に〔ミサイルを〕命中させる訓練とともに実施される予定だ。

 昨日〔=6/28〕の軍事演習では、革命防衛隊総司令官代理のホセイン・サラーミー司令官や、革命防衛隊宇宙航空隊のアミールアリー・ハージーザーデ司令官、その他革命防衛隊の司令官らが出席した。

 月曜日〔=6/27〕には、遠隔操作システムを備えた最新の長距離ミサイル発射用サイロの稼働に成功した。

 軍事演習「偉大なる預言者6」の第二段階〔※第一段階第2部の誤り〕の実施に合わせて、ハージーザーデ司令官はイランには射程距離2000キロ以上のミサイルを作る能力があると指摘した上で、「より長距離のミサイルを製造する技術もわれわれにはあるが、しかし射程距離2000キロ以上のミサイルは必要なく、このタイプのミサイルを製造する計画はない」と述べた。

 イラン国営通信の報道によると、ハージーザーデ司令官は今回の軍事演習が行われている傍らで、イランのミサイル能力はヨーロッパ諸国にとって脅威にはならないと述べ、「イランのミサイルは最大で2000キロを射程に収める。周辺地域にあるアメリカ〔軍〕やシオニスト体制の標的〔を攻撃する〕ために設計されたものだ」とも語った。

 同氏はさらに、「イスラエルまでは、イランから1200キロの距離がある。しかし、イスラエルによる侵略があった場合、セムナーンとダームガーンから射程距離2000キロのミサイルで《占領された大地》〔=イスラエル〕を標的にすることも、我々には可能である」と続けた。

 ハージーザーデ司令官はまた、「アメリカは我々の苦労を減らしてくれている。〔私たちの〕周辺諸国に自分たちの基地を構えて〔、わざわざ我々の格好の標的になって〕いるからだ。例えば、〔イラン国境から〕120キロから700キロの距離にあるアフガニスタンの奥地に、アメリカは基地を有している」と指摘した。

 ハージーザーデ司令官はイランのミサイルが他の国々にとって脅威となっているとの主張を否定した上で、「我々の地域外の敵は、アメリカとイスラエルであって、その他の国々からは危険や脅威を感じてはいない。それゆえ、射程距離2000キロ以上のミサイルは、我々には不必要だ」と述べた。

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( 翻訳者:田村佑輔 )
( 記事ID:23128 )