シリア正教、聖ペトロと聖パウロの祝日をアドゥヤマンで祝う
2011年07月03日付 Radikal 紙


シリア正教会に属するアドゥヤマンの聖ペトロ‐聖パウロ教会は、18ヶ月間続いていた修復の活動後「大切な儀式」により活動を再開した。

第13回シリア正教会の盛大な儀式は、世界の多くの国とトルコの様々な都市からのシリア正教徒の参加によって実現した。シリア正教会の精神的指導者ユスフ・チェティン、シリアのアレッポ府主教ハンナ・イブラヒムとアドゥヤマン聖ペトロ‐聖パウロ教会府主教メルキ・ウレクが主導した儀式で、教会の聖歌隊は讃美歌をうたった。シリア正教徒たちは祈り、ろうそくを灯した。

総主教代理のチェティン府主教が、儀式の最後に行った演説で、何年も教会の創立記念のために行われた「大切な儀式」により、アドゥヤマンで生まれ、育ち、この町から移住した信徒が一堂に会していると述べた。信徒が自身の土地を見ることは喜ばしいとし、訪れるたびにアドゥヤマンがさらに発展していることに幸せに感じていると述べた。チェティン府主教は次のように話した。

「1999年以来、私は、イスタンブル、アンカラとイズミルのシリア正教会の精神的指導者として聖ペトロ‐聖パウロ祭の際には信徒と共にアドゥヤマンを訪問し儀式に参加している。今年はまたイスタンブル、南東部はもとより、トルコの各地と特に国外、ヨーロッパのスェーデン、アメリカ、アラブ諸国、さらにはオーストラリアから来た人もいる。この儀式は私達にとって神聖な伝統である。2000年間このように続いている。祝祭日には信心深い人が儀式に参加する。祈ることで、かの崇高な方や殉教者のとりなしを期待している。

わが国はとても強い国で、とても敏感な時期を過ごしている。民主主義の道を進んでいる。祈り望むことは、日々私達の国がさらに強く、健全となることである。国家の要人に神のご加護があらんことを。シリア正教のコミュニティーとして、いついかなる場合も社会と国の法と国家の要人に敬意を払っている。そして、その国の全ての人を愛している。国の一体・統一と発展のため常に祈っている。」

■50年後に来た。

アドゥヤマン、マラトゥヤ、キャフタ、ゲルゲル、シャンルウルファ、メゾポタミヤでシリア正教徒はとても古く豊かな歴史を有していると述べたチェティン府主教は、この地域でとても偉大な宗教家と知識人が育ち、教会と修道院が存在し、さらに何千もの聖職者が修道院で生活していたが、移住のため多くは国外に出てしまったと述べた。

アドゥヤマンの聖ペトロ‐聖パウロ教会のウレキ府主教も儀式は精神的営為であると述べた。アメリカで暮らしているアドゥヤマン出身のシリア正教徒のマリ・カチョラは、「とても喜ばしく幸せです。今日はとてもすばらしいことがありました。50年間アメリカで暮らしていて、この儀礼を見るために初めてここに来ました。生まれた場所が懐かしくなったからです。旧友と知り合いとも会いました。神様、彼らに幸運を」と述べた。

儀式に続いてユスフ・チェティン府主教、アドゥヤマン県のラマザン・ソンダン知事、市長ネジップ・ビュユクアスラン、シリアのアレッポ府主教ハンナ・イブラヒムは、新しく作られた府主教の建物を讃美歌の朗唱の中開けた。儀式にはアメリカのアダナ領事ダリア・ダルネル、県警本部長メフメト・ビリチ、メフメト・シャーヒン郡宗務局代表、市民社団体代表、アドゥヤマン市民とたくさんの人々を招待した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:23131 )