ゾンヌール代理代行「アフマディーネジャードとマシャーイーは切り離し不可」
2011年06月22日付 Jam-e Jam 紙
【政治部:ソルーシュ・エルシャード】マフムード・アフマディーネジャード大統領に対する批判が、新たな局面を迎えているようだ。かつて原理派に属するさまざまな政治関係者らは大統領を間接的に攻撃し、批判の矛先はいつも大統領の側近に向けてられていた。しかし今や、メディア風の鋭い批判がアフマディーネジャード本人に向けられているのだ。
国会内の政府支持派の人物として知られるルーホッラー・ホセイニヤーン議員は、アフマディーネジャード氏を「逸脱したグループ」から切り離すことに絶望していることを口にし、多くのメディアはそれをトップニュースとして報じた。そして次に新たな批判の口火を切ったのは、革命防衛隊最高指導者代理代行であった。
もしムーサヴィーとアフマディーネジャードのどちらかを選ぶことになれば、今でも当然のように、再度アフマディーネジャードを選ぶだろう。なぜなら、時々父親〔=ハーメネイー最高指導者〕に反抗する腕白坊主〔=アフマディーネジャード〕と、父親のことを母親の亭主くらいにしか考えていない子供〔=ムーサヴィー〕とは、まったく異なるからだ。
ホセイニヤーン議員のこのような評価に対し、ゾンヌール代理代行のアフマディーネジャード評は次のようである。
もしアフマディーネジャードとマシャーイーを切り離すことができれば、すべてうまくいくなどと言う人がいる。しかしアフマディーネジャードとマシャーイーは、互いにくっついた双子のラーレとラーダーン〔※〕のようなものだ。彼女たちは〔分離〕手術を受けたが、どちらとも死んでしまった。
〔※訳註:「ラーレとラーダーン」とは、頭部がつながった双子の姉妹のことで、2003年7月、29歳の時に分離手術を受けたものの手術は失敗、両者とも亡くなった〕
このように、ついこの間まで原理派の人々はアフマディーネジャード氏を、マシャーイー氏とは別物だと努めて考えてきたとすれば、今やアフマディーネジャード氏はマシャーイー氏とともにあり続け、両者の分離は諦めざるをえないとの結論に至ったと言えるだろう。
ゾンヌール代理代行、「11日間の絶交」の明かされざる真実を明かす
〔アフマディーネジャード大統領が4月に情報を「解任」したことに対し、ハーメネイー最高指導者が情報相の留任を命令、これに対して大統領が不服従の意思を示し、閣議などへの出席を11日間ボイコットした〕「情報省事件」に際して、もっともはっきりとした反応を示し、同事件の一部秘密を明かしてきたゾンヌール代理代行は、〔‥‥〕アフマディーネジャード大統領による「11日間の絶交」について、次のような新たな秘話を明かしている。
アフマディーネジャードが〔情報相と〕仲たがいをした11日間、200名に及ぶ体制関係者らが電話をしたり面会に行ったりして、彼と話をした。しかし効き目はまったくなかった。思うに、アフマディーネジャードは自ら進んで職務を放棄したのであり、復帰したのもいやいやながら、仕方なくそうしたにすぎない。実際、国会は激怒し、猶予期限も切れていた。もしあの日も職務を放棄していたなら、その翌日にも彼は弾劾されていただろう。
ゾンヌール氏はその上で、「もしアフマディーネジャードに対して、政治的に不適格かどうかの投票が国会で行われれば、史上最高の不信任が彼に突きつけられただろう」と続けた。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23163 )