Cevdet Askin コラム:PKKにとって、今は「政治と平和」の言葉を語る時
2011年06月15日付 Radikal 紙
PKKは、今日、停戦を「終了か、継続か」を発表する。しかしBDP(平和民主党)が国会に36人の議員を送り込んだことは、クルド問題の解決にむけ、戦争ではなく「平和と政治」が用いられるべきことを示している。
6月12日の選挙で平和民主党によって支持された「労働・民主主義・自由ブロック」が36人の議員を輩出したことが、カンディル(のPKKキャンプ)やイムラル島(に収監されているオジャラン)による、PKKの今日の決定に影響することは避けられないとみられている。
イムラル島を訪問したBDPの代表団と会見を行ったPKKのリーダー、アブドゥッラー・オジャランは、6月15日まで政府が何の進展も示さない場合交渉から手をひき、カンディル側も、同様に進展がなければ、停戦の時期を終焉させると宣言していた。
6月8日の時点ではオジャランは、かれの弁護団に政府の代表団との最終会見がまだ行われたいないといっていた。また、PKK側は、昨日、エルドアン首相の「バルコニー演説」を「憲法に関しいくつかの前進」があるけれども十分でないとし、「数日中に現れるデータが」プロセスの方向性を決めるだろうとの発言をしていた。これらを念頭に置くと、PKK組織の今日の決定は、イムラル島でここ数日間であった出来事によって決まったはずだと推測できる。
これと同時にオジャランが説明の中で「私は憲法の枠の中でクルド問題の解決策を模索する」と頻繁に強調し、エルドアン首相はその演説で「新憲法において、誰もが自分自身の居場所を見つける」と宣言したことを考え合わせると、36人の議員で議会入りしたBDPが憲法上の解決のために重要な役割を演じる可能性があることが見て取れる。
PKK的に見てあらゆる事が悪い方向に進んでも、すなわち、政府の代表団がオジャランに彼が期待している返答をせず、公式にはあらゆる進展も踏み出されない状況となったとしても、PKKが、(1)BDPが議会で新憲法の準備のプロセスに参加すること、そして(2)交渉によってクルド問題に解決の扉を開くことの2点に踏み出すだろうことは、道理にかなったことといえるだろう。言い方を変えればPKKの指導団は、戦争の言語(=フランス語)ではなく、平和と政治の言語(=ドイツ語)で議論することを、今日の政治状況と動きに適していると考えるほどに、経験を積んだ者であると望みたいものである。
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( 翻訳者:菅野公彦 )
( 記事ID:23206 )