イラク:石油開発についての国際会議
2011年07月15日付 al-Hayat 紙


■世界の石油需要は今後7年は日量900万バレル増加する

2011年7月15日付『アル=ハヤート』紙

【ロンドン:本紙】

クレセント石油(UAEの大手石油企業)の支援によりロンドンで開かれている第5回イラク石油会議の活動が継続中である。

会議には、地域の石油及び天然ガス産業の多くの責任者や重役といったエリートたちが参加した。参加者の中にはクレセント石油のマジード・ハミード・ジャアファルCEOも含まれている。なお、会議の焦点はイラクにおける石油及び天然ガス生産発展の次なる段階と発掘部門及び生産部門の現在と未来における展望であった。

ジャアファルCEOは「イラクの石油の可能性と今後の政治的難題」と題した演説の中で、「今後5~7年間、世界の石油需要は毎年1日当たりサウジ・アラビアの生産量(日量900万バレル)増加する。これは、石油需要の伸びについての高めの見積もりに基づく数値である。イラクはおそらく、世界で最後の、未採掘で高い可能性を持ち、安価な生産コストの石油供給国だろう。」とも述べた。

また、会議初日に行われたイラク石油会議の開幕式典で演説したジャアファルCEOは、政府の新しい石油探査・生産戦略を論題とし、「今後の我々の挑戦は、イラクに大量に埋蔵している石油による収入拡大と、その収益を経済の多角化やイラク人民の繁栄のために責任持って利用することである。」と述べた。

ジャアファルCOEが演説したのは、イラク内閣顧問団のサーミル・ガドバーン団長が議長を務めた会議である。同会議には、イラク国民議会金融委員会のハイダル・イバーディー委員長、在バグダードアメリカ大使館のケネス・フィルファークス経済顧問、シェルハーンズ・ニジュカーンプ副社長、イラクシェル取締役会会長らが出席した。

イラク石油会議は7月12日にランドマークホテルで開幕し、イラク内の石油及び天然ガス産業の専門家のみならず、世界70か国から石油及び天然ガス関連の企業が出席している。同会議は石油及び天然ガス産業が官民問わず一同に会し、イラクに眠る資源や好機を発見する場になっている。

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( 翻訳者:今井花南 )
( 記事ID:23211 )