サウジアラビア:ラマダーン月用食品は70億ドル市場
2011年07月10日付 al-Hayat 紙


■ サウジアラビア:ラマダーン月用食品は70億ドル市場

2011年7月10日『アル=ハヤート』

【リヤド:サアド・アル=アスマリー、ジェッダ:ジュマーナ・ハウジャ】

 サウジアラビアでは食品流通業者がラマダーン月や学校の新学年、ハッジ[メッカ大巡礼]の季節に向け、予想される食料品や贅沢品の需要に応えるため大量の供給を確保する準備を始めた。経済専門家や流通業者の多くは、これによっていくつかの品目の物価が上昇し、国内の物価の上昇率は平均6.3%に上るだろうとの見方を示している。この5年間で物価は63%以上上昇している。

 専門家たちは国王が先頃発表した決定を受けて資産の流動性が高まる中、ラマダーン月用の食品の割合は食品市場全体の25%以上に上ると予測している。食品市場全体の年間売上げは1,100億サウジ・リヤル(280億ドル)なので、ラマダーン月用食品の売上げ規模は275億リヤル(70億ドル)に上ると見られる。

 ジャズィーラ・ショッピング・センター社 のムハンマド・アブドゥッラー資金調達部長 は、「市場には大量の食料品が出回っている。流通業者は早い時期から商品の確保を始めた。例外は米くらいで、市場における米の供給量は後退しつつある」と述べ、「ラマダーン月には食品会社や小売業者の間でいくつかの品目、特に昨年来大量に出回っている品目をめぐって大規模な値下げ競争が起こるだろう」との見通しを示した。

 また同氏は、原価より15%値下げされる品目もあるとの見通しを示し、ラマダーン月の需要は食用油、羊肉、鶏肉、砂糖、米、果汁、飲料などに集中し、今月半ば頃から買い求められるだろうと指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:23221 )