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シュルナク県ベイテュシュシェバブ郡に位置するカト山麓でおこなわれた羊祭の最終日、祭りに参加したBDP(平和民主党)所属のハッキャーリ選出国会議員アディル・クルト氏は、この祭りは民主的自治宣言であると主張し、「ジュディ、ガバル、カト山には、私たちの声に耳を傾ける人たちがいる。彼らは、すぐに私たちのもとにやってくる。我々の指導者、敬愛なるオジャランもすぐに(解放されて)私たちのところに戻ってくる」と述べた。
今年、カト山麓でおこなわれた第七回羊祭が終わった。3日間続いた祭りの最終日には、伝統的音楽とともにさまざまな催しものが行われ、劇、公開討論会、地元のフォークダンス、そして花火と続いた。「レシュケリ(クルド語で軍隊の意味)」と呼ばれ、PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)メンバーらも着用する服を着た数百人の若者は夕方、片手にオジャランのポスターを、もう一方にたいまつを持って、祭りの会場をくまなく歩いた。民主的自由女性運動(DÖHK)のメンバーのユルドズ・ウゼン氏は、「女性の大量殺りくは社会の大量殺りくである」と題した公開討論会で講演をおこなった。
ヤギの毛で作られたテントの内で開催された討論会で講演したウゼン氏は、クルド人の女性は5000年の間、男性優位のシステムと闘ってきたといい、女性に自由がない状態では、社会も自由にならないと主張した。
討論会の後に設けられた伝統歌謡サロンでは、アブドゥッラー・オジャランとクルド人の反乱をテーマにつくられたクルド語の歌と民謡が演奏された。祭りに参加したハッキャーリ選出国会議員ナーズミ・ギュル氏とアディル・クルト氏にお祝いの言葉が述べられる間、人々は大いなる関心を示した。BDP所属のハッキャーリ選出国会議員であるクルト氏は、この祭りは民主的自治を宣言していると主張し、クルド系国会議員らが釈放されない場合、大いなる抵抗を続けていくことになると語った。クルト氏は、「これは単なる羊祭りではない。同時に民主的自治宣言なのだ。私たちはカト山で自由のハライ(アナトリアのフォークダンス)を踊っている。ジュディ、ガバル、カト山には、私たちの声に耳を傾ける人々がいる。彼らは、すぐに私たちの元にやってくるだろう。我々の指導者、敬愛なるオジャランもすぐに私たちの元に戻ってきて、カト山での羊祭りで共に祭りを祝うであろう。もし、私たちが国会へ行かないならば、それは我々がみんなに約束した、『自由または自由』と言う約束のためである。ここカト山麓で、私は国会に以下のメッセージを送る、『戦いなき自由か、あるいは大いなる抵抗』」と語った。さらに、クルディスタン社会連合・トルコ議会(KCK/TM)裁判で逮捕されたBDPの国会議員の名前を一人一人読み上げる際、「メフメト・ハティプ・ディジュレとは誰だ?」と呼びかけると、祭りの参加者全員が一斉に「私の仲間」と返答した。その後もディヤルバクル、マルディン、スィイルトの刑務所に収監されている政治犯が送ったメッセージが読み上げられた。
顔を隠したたくさんの人たちが片手にオジャランのポスターを、もう一方にはたいまつを持って、祭りの会場をくまなく歩いた。顔を隠した若者らが行進すると、聴衆らは喝さいを浴びせかけ、シュプレヒコールをあげながら、彼らに呼応した。祭りは、ラレシュ楽団とソルファイン楽団が演奏する音楽や歌とともに終了した。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:23237 )