兵士人2人を誘拐したPKKは、村落警備兵に変装していた
2011年07月13日付 Zaman 紙
ディヤルバクル県のリジェ郡で軍人2名と医療関係者1名を誘拐したテロリストが、「村落警備兵」の変装をしていたことがわかった。
軍人村落警備兵のチェックポイントで長時間「通行チェック」を行っていたPKKのテロリストが昨日、PKKとの関連が知られている通信社を通じて3人を拘束したことを発表した。この事件に関するコメントを発表したイドリス・ナーイム・シャーヒン内務大臣は、捜索活動が続けられており、近いうちに成果が現れるだろうと述べた。シャーヒン内務大臣は「捜査範囲を国境周辺に限定しない」と述べた。
ディヤルバクル県リジェ郡で軍人2名と医療関係者1名を誘拐したテロリストが、「村落警備兵」の変装をしていたことがわかった。イドリス・ナーイム・シャーヒン内務大臣は、3人の捜索活動を国境を越えて行っていることを明らかにした。
ディヤルバクル県コジャキョイ郡、ハニ郡とリジェ郡の交わる3角形に位置するフィス平原はテロ組織の通過地点として知られている。軍人2名と看護士1名が誘拐された事件で、このチェックポイントに村落守備兵が一人もいなかったこと、あるいは事件当日見張りをしていなかったことが注目されている。PKKメンバーが通行チェックするのを目撃した村人は、テロリストは4人組で、村落守備兵の服装をしていたと証言した。
ディヤルバクル県ハニ郡からコジャキョイ郡に入るとき、チェックポイントに車が2台停まったのを見たという目撃者は、「道の左右にそれぞれ2台、合計で4人いました。車の中にいた人を見た後に手で合図をして『行っていい』と言っていました。不審に思って、156番通報をしました。(電話に出た)軍警察は、『その場から早くに逃げなさい』と言いました」と語った。目撃者は、道の左右にいた人間がその後茂みの中へ入り、姿を消したと伝えた。
目撃者は、軍警察官が自分に「ここをすぐに立ち去りなさい」と言って事件をしっていたにもかかわらず、ようやく2時間後の23〜23時半ごろその付近へ1機のヘリコプターが飛んだと言った。
目撃者は、事件の続きを次のように説明した。
「軍警察に電話をしたのは夜9時ごろでした。真夜中になって、つまり事件から約2時間後、フィス平野に武装車両が送り込まれました。軍の車はチェックポイントで検査し、その後、この地域に到着した3機のヘリコプター何時間も旋回していました。ヘリコプターが上空から照明で森を照らしながら旋回した後、離れていきました。夜が開けるにつれて大勢の兵士が地域で作戦を開始していました。」
■作戦は国内に限定しない
イドリス・ナーイム・シャーヒン内務大臣は誘拐された3人に関して、捜査が続けられており、短時間で成果が出るだろうと述べた。
シャーヒン内務大臣は「捜索範囲を国境内と限定しない」と述べた。シャーヒン内務大臣は「軍人はPKKに誘拐されたのか」という質問に対し、「現時点では、そうだと思う」と返答した。この間、テロ組織のPKKは、軍隊の所持する武器とと文書を手に入れたことを明らかにした。PKKと関係があることで知られているフラト通信社のニュースによると、当該組織の表明では、軍事作戦が続く限り、この種の事件に起こりうる危険性があるとされている。
<訳者注>
この兵士2名の誘拐事件のあとで続いていた捜索活動の途中で、スィルヴァン襲撃事件が発生し、13人のトルコ軍兵士、8人のPKK兵が死亡する衝突が発生した。スィルヴァン襲撃に関しては、多数の記事がアップされています。
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スィルヴァン襲撃事件の第一報はこちら
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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:23248 )