ナバヴィー「《逸脱した潮流》は仲介者を経ることなく直接《時のイマーム》とつながっていると主張している」
2011年07月12日付 Mardomsalari 紙
公益判別評議会の
モルタザー・ナバヴィー委員は、イラン・イスラーム体制内で絶対的な権力を手に入れることこそ「逸脱した潮流」〔※〕の目的に他ならないと指摘した上で、「この潮流は精神性をめぐる議論やマフディー待望の哲学を悪用することで、人々の関心を引きつけ、目前に迫った選挙〔※来年3月に行われる国会選挙のこと〕で票を集め、引き続き権力の座に居座ろうとしているのである」と述べた。
〔※訳注:「逸脱した潮流」とはアフマディーネジャード側近のマシャーイーと関係の深い一派のことで、これまで「逸脱したグループ」と訳してきたが、事情により、本記事では「逸脱した潮流」と訳すことにする〕
メフル通信の報道によると、モルタザー・ナバヴィー氏はイマーム・ホメイニー廟で行われた「職業組合・バーザール協会連合」の週の定例会議のなかで、「逸脱した潮流」のこれまでの行状について触れ、次のように語った。
ここ数ヵ月間、我が国で流行っている新しい政治的語彙として、《逸脱した潮流》というものがある。しかし私は、彼らは一つの《潮流》というようなものではなく、むしろ《グループ》と呼ぶべきものだと考えている。というのも、彼らは国内に一切の社会的基盤をもたないからだ。しかし彼らが有している思想により、彼らのことを一つの《潮流》として名付けることも可能である。
レサーラト紙〔※老舗の保守系紙〕の発行責任者を務める同氏は続けて、マフディー論をめぐる問題について言及し、
マフディー論の問題はさまざまな形で、世界中で取り上げられているが、《逸脱した潮流》が主張しているのは、『われわれは仲介者を必要とすることなく、〔お隠れ状態の〕マフディー閣下と接触することができる』というものだ。つまり彼らは、長年にわたりさまざまな〔神学上の〕分野で研究を重ねてきた宗教指導者やマルジャ〔宗教最高権威〕の存在を否定しているのである。
と述べた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
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