ベシクタシュ、トルコ杯を返還へ―八百長疑惑
2011年07月14日付 Zaman 紙


サッカー八百長疑惑の捜査における盗聴捜査で、イスタンブル広域市スポルと行われた決勝戦で八百長があったと主張されているベシクタシュのクラブ役員会が、トルコ杯をトルコサッカー協会に返還する。

ベシクタシュは、サッカー八百長疑惑捜査でセルダル・アダル副会長、タイフル・ハヴッチュ監督と、アフメト・アテシュ・プロトコル担当部長が拘留された後、今季優勝したトルコ杯をトルコサッカー協会に返還する事を決めた。協会は、白黒(ベシクタシュのチームカラー)からのこの申し出を了承したということだ。

ベシクタシュクラブのユルドゥルム・デミロレン会長は、メティン・ケチェリ副会長、ファフレッティン・ジュルオール事務総長と共に、イスティンエにあるサッカー協会に出向いてメフメト・アリ・アイドゥンラル会長を訪問した。退去時にインタビューに答え、この申し出に肯定的な返事を得たことを明らかにした。

デミロレン会長は以下の様に語っている。「アイドゥンラル会長とわがチームの状況について話し合った。まず次のことを言いたい、ベシクタシュ一同、ベシクタシュクラブとして、トルコの正義と法を心から信頼している。ベシクタシュ役員会は、我がチームメンバーが全員無実であると信じている。しかしもし間違いがあるなら、いずれ明らかになるだろう、そうなればベシクタシュは然るべき処置をとる。我々は本日、トルコ杯を返還の申し出にメフメト・アリ・アイドゥンラル会長を訪れた。なぜなら私はチームメンバーの無実を何より信じているからだ。この混乱が終わり、メンバーの無実が証明されたときに再びカップを貰い受けよう。まだ詳細を発表する段階では無いが、協会からは肯定的な返事を頂いた。」

また、デミロレン会長は、「タイフル・ハヴッチュ監督の契約を解除するのか」という質問に対し、「彼が法的手続きにより申請するべきことだ。1週間程で彼について審議し、法的プロセスを経た後に決定を下す」と答えた。ベシクタシュはカップを獲得したことで手にしたUEFAリーグへの参加権を今も保持している。

■クラブは公式発表を行った

ベシクタシュ役員会は、八百長疑惑捜査で拘留されているセルダル・アダル副会長、タイフル・ハヴッチュ監督、アフメト・アテシュ・プロトコル担当部長が、裁判の結果必ず無罪になると信じていると述べた。

クラブのインターネットサイトでは、ベシクタシュの仲間をこれ以上ないほど悲しめたこの展開を受け、クラブの役員会がウムラニエにあるBJK(ベシクタシュ・スポル・クラブ)ネヴザト・デミル施設で臨時会議を行ったと発表された。

その内容は、以下の通り。

「役員会は、我が友人らの無実を心から信じており、裁判の結果彼らの疑いが晴れることを完全に確信している。結果が判明するまで、2010年―2011年期のトルコ杯を、これが我がチームの心情と考えを表明するものと信じて、トルコサッカー協会に返還する事を決めた。世間の皆様に敬意を持ってこれをお知らせする次第である。」

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:23273 )