13人犠牲のPKKディヤルバクル銃撃戦に、首相メッセージ
2011年07月14日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、ディヤルバクルでテロリストに対して実行された軍事作戦で13人の兵士が殉職し、7兵士が負傷したことを受けて、陸軍大将のウシュク・コシャネル参謀総長へ弔意の文書を送った。
首相は当文書で、「トルコは、民主主義、法、同朋意識を決して譲歩せず、テロとその背後にある勢力を乗り越えることに成功するだろう。犠牲者の苦しみは我々の心を痛めるが、テロとの戦いにおける我々の決意を強くしてくれる」と述べた。
エルドアン首相のメッセージは以下のものである。
「ディヤルバクルでテロリストに対して実行された作戦で13人の兵士が殉職し、7人の兵士が負傷したことは、国全体に深い嘆きと悲しみをもたらした。
トルコの安定と国民の平安のために命を捧げ殉職を遂げた我らが兵士たちの、そしてやはりこの目的のために昼夜奮闘している治安部隊の献身は、いかなる称賛も及ばないものである。
このテロ行為、そして背後にある勢力の目的は明白である。トルコ共和国には、他のあらゆる問題と同じく、テロ問題をも乗り越える力と決意がある。
トルコは、民主主義、法、同朋意識を決して譲歩せず、テロやその背後にある勢力を乗り越えることに成功するだろう。犠牲者の苦しみは我々の心を痛める一方で、テロとの戦いにおける我々の決意を強くもしている。
栄誉ある殉職者達に神の慈悲を、負傷者たちに一刻も早い治癒を祈り、国民の皆さんと、参謀総長殿を通しトルコ国軍の関係者すべてにお悔やみを申し上げる。」
■公邸より会見
アブドゥッラー・ギュル大統領は、ディヤルバクルで13人の兵士が殉職したことに関して、「トルコの発展と我が国の民主主義の成熟、そして諸問題の解決において示された前向きな努力はテロ組織を難渋させている。しかし、血を流し、人々を苦しめて目的を達しようと考える者は、これがひどく愚かな考えであることに必ず気付くであろう」と述べた。
大統領府広報センターにより行われた会見によると、ギュル大統領は13人の兵士が殉職したことをうけて、ウシュク・コシャネル参謀総長と会見し情報を得た。
ギュル大統領の行った会見は次のようであった。
「ディヤルバクルのスィルヴァン郡で起きたテロリストとの抗争で13人の兵士が殉職したことについて、深い悲しみを感じた。犠牲者に神の慈悲を、そして負傷者の一刻も早い治癒を祈ります。彼らの家族と尊敬する我が国民にお悔やみ申し上げる。私はこの裏切りの攻撃を猛烈に非難する。
トルコで権利や自由が拡大し、平和、同胞意識、平穏な環境が堅固になった時代に、テロ組織は裏切り行為でもって、再びその目的と卑劣な顔を現した。
トルコの発展と我が国の民主主義の成熟、そして諸問題の解決において示される前向きな努力がテロ組織を難渋させている。しかし、血を流し、人々を苦しめて目的を達しようと考える者は、それが非常に愚かな考えであることに必ず気付くであろう。
次の点を再度強調したい。この攻撃は、我が国家と国民、問題解決にむけた我々の意志の力を、決して弱めることはできない。テロに対し全面的に講じられている効果的な戦いは、断固継続されるであろう。私はこのプロセスで全ての政治家に、責任をもって振る舞い、テロや暴力を排除するよう呼びかけます。
この闘争でどんな価値を以てしても表現できない献身を示してくれた勇敢なトルコ国軍と、すべての治安組織を称賛し、感謝を表します。
ご子息をこの国のために犠牲にしたご家族の痛みを心から分かち合い、殉職者諸君へ改めて神の慈悲を祈ります。」
■首相府でテロ対策会議
レジェプ・タイプ・エルドアン首相、ベシル・アタライ副首相、イドゥリス・ナーイム・シャーヒン内務大臣、ウシュク・コシャネル参謀総長、ネジュデト・オゼル軍警察総司令官、ハカン・フィダン国家諜報機構顧問が一堂に会した。
ディヤルバクルで12人の兵士が犠牲になったことを受けて、エルドアン首相は、イスタンブルでの予定をキャンセルし、首相府中央ビルでアタライ副首相、シャーヒン内務相、オゼル総司令官、フィダン顧問と集まり、状況把握を行った。
コシャネル参謀総長とネジュデト・オゼル軍警察総司令官は約45分後に、シャーヒン内相は1時間後に、首相府を離れた。会議は約1時間半続き、その後エルドアン首相も首相府を離れた。
アブドゥッラー・ギュル大統領は、今日(7月14日)、エルドアン首相とコシャネル参謀総長と同時に会見した。
■バフチェリ党首:首相に正気に返っていただきたい
民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首は、ディヤルバクルでのテロ攻撃に関して、「民族主義者行動党は、首相が、非常に遅れをとってはいるが、正気に返られテロとの戦いに向け実行されるステップに真摯に協力する」と発言した。
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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:23274 )