エジプト:ハリーグ・ゼイト地区に国内最大の風力発電プラント、第一段階の契約にサイン
2011年07月16日付 Al-Ahram 紙


■エジプト:ハリーグ・ゼイト地区に国内最大の風力発電プラント、第一段階の契約にサイン

2011年7月16日『アル=アハラーム』

【サイード・ヒガージー】

16億エジプトポンドに上る資本を投じて、ハリーグ・ゼイト地区に国内最大の風力発電プラントを調達・設置するための第一段階の契約が締結された。このプラントは200メガワットの発電能力を有する。ハサン・ユーニス電力・エネルギー相は、この事業はそれぞれ2メガワットの能力を持つ100個のタービンと制御システムとで構成されると述べた。紅海沿岸のガバル・ザイト地区に建設されるこの事業は、エジプト国内最大の風力発電プラントとみなされるという。

同大臣によると、このプロジェクトは三つの段階から成る。第一段階は、風力タービンおよび制御システムの調達と設置。第二段階は、設備工事と電気工事。第三段階は、プラント専用の変電所の建設である。事業の総費用は約30億エジプトポンドであり、ドイツ復興金融公庫、欧州投資銀行、欧州委員会の資本参加によって調達された。また、再生可能エネルギー使用・開発機構の自主財源を通じて、国内からも資金調達された。

また同大臣は、事業の実際の運用は2014年から始められる予定であると説明した。その際には、毎年約741ギガワット時の発電が期待されており、これによって約16万トン相当の石油燃料余剰が出る。同様にこの事業は、二酸化炭素放出量を毎年約40万トン低下させうる。風力エネルギーを利用した発電能力の合計は、国家電力ネットワークによって今までに550メガワットに達しており、この風力発電プラントが完成すれば、2014年に750メガワットに達する。これに加えて、B.O.O.方式による、能力250メガワットの風力プラント計画を含む複数の事業や、自主財源で資金調達されるその他の事業も存在する。[※BOO: Build Own Operate方式、民間事業者が施設等を建設し、維持・管理及び運営し、事業終了時点で民間事業者が施設を解体・撤去する等の事業方式]

この事業は、特に再生可能エネルギー源を活用した、エネルギー源の多様化を目指す政策の一環として計画されているものである。

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( 翻訳者:向笠由希絵 )
( 記事ID:23295 )