イスタンブル・ゼイティンブルヌ、緊張―PKK支持グループが無届けデモ
2011年07月21日付 Radikal 紙


ゼイティンブルヌでPKKを支持するある集団が不法デモを行うと、(それに反発する)何百人もの人が通りにあふれた。警察は両グループが対峙しないように間に隊列を組んだ。

ゼイティンブルヌで、平和民主党(BDP)区支部前に集まったテロ組織への支持が疑われる集団が不法デモを行うと、地域住民は通りへ出た。デモ隊が路地に散ると、住民はBDP区支部前に集まり建物に向かって投石した。警察は、区支部に近づこうとバリケードを乗り越えようとする群衆を催涙ガスと放水で妨害した。

ゼイティンブルヌのヴェリエフェンディ地区アフメトイェスエヴィ通りで0時代に集合した、PKK支持とみられる一集団は、組織を支持するスローガンを掲げた。その後その集団は、ゴミ用コンテナを道の真ん中に持ってきて火をつけた。そして周辺のいくつかのアパートの窓を割って路地でデモ活動を続けた。

この騒ぎの後、機動隊が路地に散った集団に催涙ガス弾を放ちさらに撃退した。一方住民は、テロ組織の支持者に敵対を示すために通りへ出た。石や棒を手にした約300人がテロ組織に反対するスローガンを掲げた。地域住民は警察と共に、路地へ逃げたテロ組織支持者を追跡し、平和民主党ゼイティンブルヌ郡支部ビルにやってきて、発生した騒ぎに対して抗議した。一部の住民は、テロ組織PKKに抗議するスローガンを掲げる他の住民たちを家々の窓やバルコニーから支持した。

■BDPビルに投石

警察は、両グループ間に緊迫状態が生まれる可能性から、地域住民を退散させた。しかし住民はしばらくのち、路地で合流して再びBDPビル前に集まった。機動隊も、BDPビル前で対策を講じた。住民グループはビルの窓に投石した。これに対して警察はガス弾と放水でグループを四散させた。その後住民グループは、警察にも反感を示しながら、手にした石や棒を振り回した。機動隊は短時間にグループを四散させた。ガスマスクと放水に威圧された集団は、解散し家に戻った。

■3日前にも騒ぎ

ゼイティンブルヌでは、3日前にも同様の騒ぎが起きていた。先の火曜日の晩、22時半ごろ、不法デモを行おうとし、テロ組織PKKを支持するスローガンを掲げていたとされるマスクを被った15~20人の集団が、ゼイティンブルヌの58番通りとヴェリエフェンディ地区にある数か所の店舗、銀行、車両に被害を与えた。店舗や車への被害を目にした住民はというと、階下に降りて集団に抗議をした。住民が集団に対峙すると緊迫した状況が生まれ、住民は集団を追いかけ始めた。追跡中、18歳以下と見られる(不法テロに参加していた)子どもが、(地域住民からなる)群衆の間に取り残され、ビガ郡支援協力協会に避難した。協会の前で待ち構える約100人の住民は、子どもが自分たちに引き渡されることを望み、スローガンをかかげて「アッラーアクバル(神は偉大なり)」と唱えた。通りの両出口にバリケードを築いた警察は、厳重な措置を取って子どもをビルから連れ出し、警察署に連れて行った。これにより地域住民も家々に戻った。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:23370 )