原油取引所が開設:初日に90分間の取引が行われる
2011年07月14日付 Jam-e Jam 紙

第一副大統領「原油取引所は外国資本の誘致の流れを加速させるだろう」

 60万バレルの原油が、キーシュ島にあるイラン商品取引所の国際取引ホールに上場されたことにより、昨日イラン原油取引所が正式に活動を開始した。

 ジャーメ・ジャム紙によると、商品取引所のテヘラン窓口に生中継されたこの式典には、モハンマド・レザー・ラヒーミー第一副大統領、セイエド・シャムソッディーン・ホセイニー経済財政相、モハンマド・アリーアバーディー石油相代行らが出席した。

 報告によると、国営イラン石油公社は昨日、60万バレルの輸出用重質原油を111ドル65セント(プレミアム1ドル)で上場した。イラン産輸出用原油が国内市場に上場されたのは、イランの原油販売史上これが初めてである。

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 第一副大統領はこの式典で、「イラン原油取引所の開設により、地域のその他の取引所も力を付けていくだろう」と述べた。

 モハンマド・レザー・ラヒーミー副大統領はさらに、「関係者各位の努力により、『経済ジハードの年』と名づけられた本年、私たちは大きな経済的変革の目撃者となるだろう。原油取引所の開設は〔そのための〕格好の機会である。この取引所は、過去にその第一段階が86年〔2008年〕にスタートした。これまでのさまざまな政策により、この市場は今後発展していくだろう」と付け加えた。

 同氏はその上で、「外資を取り込むために、さまざまな制約を取り払うことも、この分野で行うべき政策の一つである」と述べた。

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 経済財政相も「原油国際取引所を立ち上げたことで、〔西洋諸国の〕石油産業に対する100年間に及ぶ独占に終止符を打つことになった」と述べた。

 セイエド・シャムソッディーン・ホセイニー経済財政相は、「この取引所の立ち上げは、石油省にとってオリンピック的な動きであった」と付け加え、さらに「第9期政権〔※2005年からの第一次アフマディーネジャード政権〕が成立した当初から、政府は原油取引所の開設を追求してきたが、本日それが実現した。私は第9期政権の当初から、〔商品〕取引所最高評議会の委員の一人として、この〔原油〕取引所の立ち上げの詳細に関わってきた」と述べた。

 ホセイニー氏はまた、「海外メディアは原油取引所の立ち上げを疑問のまなざしで取材し、この政策を政治的なゲームだと考えていた」と指摘し、「原油の上場により、この政策は一つのビジネスであり、政治ゲームなどではないことがはっきりした」と述べた。

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( 翻訳者:小松崎翔一 )
( 記事ID:23378 )