マルマリスのチャムル村にあるインジェクムは、ターコイズ色の海と黄金の砂ゆえに、世界でも有名なハワイのビーチに例えられる。ここには夏の間中産階級の人々が殺到している。
マルマリスへ約25kmの距離にあり、砂の細かさゆえに「インジェクム(細かい砂)」と名付けられたビーチは、近郊の人々に最も好まれるビーチのひとつだ。インジェクムに来た人々は松の木の下で座り、数歩先にあるターコイズ色の澄んだ水で泳ぐのだ。
チャムル村のオズカン・カルカン村長は、今では沢山の人々がインジェクムに夢中になっていると言う。中産階級の地元民や、地域を訪れた人たちがインジェクムを好んでいるとして、「外国の観光客は必要ではありません。トルコ人のお客様でビーチはいっぱいです。実のところ、多くの家族連れは外国からの観光客がいないためにインジェクムに来ています。人々は一日中込み合った中にいますが、同じ文化と慣習をもつ人同士であるため、なんの問題も起こりません。私たちは外国人観光客がインジェクムを選ばないよう、あまり宣伝もしていません」と述べた。
カルカン氏によると、村の反対側にあるセディル島で見られる黄金の砂がインジェクムにもあり、この特徴が水に透明さとターコイズ色の眺めを作り出しているという。
ビーチには簡易トイレ、シャワー、更衣室があると説明したカルカン氏は、文化自然財産保護委員会への申請が受け入れられ、インジェクムが「Cタイプ」の行楽地として認められたことを明らかにした。
■一番良い場所をとるために朝7時に出発
場所取りが難しいこのビーチの週末の来場者数は千人を超えるという。バーベキューが禁止されている入江では、人々は家で準備して持ってきた食べ物を食べている。食べ物を互いに分け合って友情を育む家族もいる。
マルマリスから来たというセルマ・デミルさんは、このビーチには地域で最も美しい海と自然の美しさがあると語った。
さらにターコイズ色の透き通った水が人々を惹きつけると説明するデミルさんは、「外国人観光客はここを知らないので、私たちはよりくつろいでいます。唯一の問題は、週末の混雑がひどいことです。多くの人々が一番良い場所を取るために朝7時に出かけています。最初に来た人は海に近く、最も日蔭の多い場所を取り、一日中ゆったりと休日を過ごします」と言った。
■行楽客はビーチへトラクタートレーラーで移動する
インジェクム海岸へ行きたい者は、マルマリス―ギョクオヴァ道路を13キロ行った後にチャムル村へ入る必要がある。村の中を通った後はアスファルトの舗装道を更に約5キロ行くと、入江の入口に辿り着く。
行楽客はここにある駐車場に車を止め、入場料3リラを払う。並んだトラクターのトレーラーに乗って少し進むとインジェクムに到着する。松とオリーブの木の陰でハスル(ござ)やキリムを敷いて座る人もあれば、砂浜のサンベッドに寝転がる人もいる。
ほとんどの来訪者は朝食と昼食をここで食べることを選択し、しばしば海底の見える海に入って涼む。海で泳ぎ疲れた大人は木陰で居眠りをし、子供たちはビーチに出てその名の通り細やかな砂で遊んでいる。
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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:23405 )