シリア、イラク、イラン:ガスパイプライン建設で合意
2011年07月26日付 Al-Nahar 紙

■イラン、イラク、シリア、ガスパイプラインの覚書に調印。将来はレバノンに延伸の可能性もあり。

2011年7月26日 『アン=ナハール』

【UPI】

 25日、イラン、イラク、シリアはガスパイプライン建設の覚書に調印した。パイプラインには、イランがイラク、シリアという両隣国にガスを保証し、建設は3~5年で行われる。パイプラインは、将来レバノンやヨーロッパに延伸されるであろう。

 イランの「メフリ」通信は、同国のジャワート・アウジー副石油相兼国営ガス会社総裁の話として、以下の通り報じた。「パイプラインの建設全体では、約100億ドルの費用がかかる。パイプライン網の総延長は5000kmで、必要な資金が十分ある場合、3~5年で建設される。」
 覚書の調印はイランの主要なガス生産拠点であるサールウィーヤで行われ、イランのムハンマド・アリー・アバーディー石油相、イラクのアブドゥルカリーム・ルアイビー石油相、シリアのサフヤーン・アラーウ石油相が署名した。

 「メフリ」通信は、覚書は1カ月以内に3つの作業班を設置し、この事業の段取りを協議することを取り決めたと報じた。この事業は、2008年以来再三議論されてきた事業である。作業班は、技術、財務、法務の3つとなる。

 イランのアウジー副石油相は、有用な研究は「国際的な顧問」に委託されるであろうと述べた。同副石油相は、この事業の様々な段階の期限には言及しなかった。一方、同副石油相は、「2011年が暮れる前に」最終合意に調印したいとの希望を表明した。

 今般の事業は、56インチのガスパイプラインを建設し、日量1億1000万立方メートルの輸送を可能にする計画である、パイプラインは、イランのサールウィーヤからイラクのバグダード地区、次いでシリアを結び、レバノン、ついでヨーロッパに延伸する可能性もある。

 イラクのルアイビー石油相は、「今般の合意はイラクが米国がイランに課している制裁政策に影響されなかったことを示した」と述べた。

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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:23430 )