アダナ広域市のズィフニ・アルドゥルマズ副市長は、2011年のラマザン期間中も、太鼓打ち鳴らしの禁止措置を継続すると発表した。
アルドゥルマズ副市長は文書発表において、市民からの強い要望を受け2005年にスタートした「サフル(夜明け前の食事)時の太鼓打ち鳴らし禁止」を2011年も継続することを強調した。
同副市長は、太鼓たたきらが、もはや慣習となったこの禁止措置にまったく従っていないとし、「太鼓たたきらは、車の後ろで太鼓を無秩序に打ち鳴らし、騒音被害を生み出します。さらに、早すぎる時刻に太鼓を鳴らし市民を不快にさせています」と述べた。
一方でアルドゥルマズ副市長は、伝統には敬意を払っており、しかしそれは技術的に可能なかぎり最良のかたちで用いられるべきであるとも話しており、発表を次のように続けた:
「アダナ広域市としては、優先的に市民が苦情を寄せる問題の解決に努めます。ラマザン月が近づいており、市民は今年も太鼓打ち鳴らし禁止を望んでいるのです。それしか方法がなかった時代には市民も太鼓の音で目を覚ましていましたが、現代では各自がアラーム音の鳴る携帯電話を所持している。我々も伝統には敬意を表しますが、新しい意見や、技術も取り入れるべきでしょう。太鼓打ち鳴らしの禁止は必要です。ラマザン期間中は、毎晩行政警察が取り締まりにあたり、禁止措置に従わない者たちの太鼓は、ラマザン月終了後に返却する前提で没収します。あるいは、騒音被害を与えたことを理由に罰金刑も適用されるでしょう。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:23492 )