ハーメネイー最高指導者、三権の対立を解消するための委員会を設立
2011年07月26日付 Jam-e Jam 紙

革命最高指導者、アーヤトッラー・ハーシェミー=シャーフルーディーを「三権の対立を解消し、相互の関係を調整するための最高委員会」の委員長に任命

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、アーヤトッラー・セイエド・マフムード・ハーシェミー=シャーフルーディーを「三権の対立を解消し、相互の関係を調整するための最高委員会」の委員長に任命する辞令を発表した。この最高委員会は、憲法第110条第7項に基づき設立されたものである。
〔※憲法第110条は最高指導者の義務・権限を規定した条項で、第7項にはその権限として、「三権の対立の解消と互いの関係の調整」が記されている〕

 最高指導者事務所広報サイトが伝えたところによると、最高指導者の辞令は以下のとおりである。

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において

アーヤトッラー・セイエド・マフムード・ハーシェミー=シャーフルーディー殿

 憲法第110条第7項を施行するにあたり、三権の対立を解消し、相互の関係を調整するための検討を行い、それについての助言を与えることを目的として、「三権の対立を解消し、相互の関係を調整するための最高委員会」を設立することとする。その上で、貴殿ならびにホッジャトルエスラーム・セイエド・モハンマド・ハサン・アブートラービー、セイエド・モルタザー・ナバヴィー、アッバースアリー・キャドホダーイー、セイエド・サマド・ムーサヴィー=ホシュデルの各氏を、任期5年で同最高委員会の委員とする。前述の委員会の委員長は、貴殿が担うものとする。

〔‥‥〕

 イスラーム革命最高指導者がこの最高委員会を設置する以前(昨年)にも、革命最高指導者の指示によって、アーヤトッラー・アフマド・ジャンナティーを監督者として、政府と国会の間の対立を解決するための委員会が設立されたことがある。

 この委員会が設置された背景には、大統領が革命最高指導者に宛てて書いた書状の存在がある。マフムード・アフマディーネジャードは昨年、地下鉄に20億ドルの予算を宛てる法律など、複数の法律の施行を長期間にわたって遅延させた挙げ句、こうした法律の可決は政府の職権に対する国会の介入であるとみなし、イスラーム革命最高指導者への書状の中で、立法権と行政権の間の線引きを明確にするよう求めたことを〔メディアの前で〕公表していた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:山﨑さくら )
( 記事ID:23493 )