外務省、シリア情勢に憂慮を表明
2011年07月31日付 Yeni Safak 紙
外務省は、シリアにおいて聖なるラマザン月の前日に起きた軍事行動に関し、すべてのイスラム世界とともに深い失望と憂慮を覚えたと表明した。
同省は、軍事行動はシリアにおける公共秩序確保にいかなる貢献もせず、行われるべき改革に関するプロセスにも非常に否定的な方向で影響を及ぼしていると述べた。
外務省の書面による発表では、隣国シリアにてこの数カ月間起きている社会的事件が、国際世論同様に、トルコ側も非常に密接に辛抱強く注視していると強調された。
この発表では、(トルコにとって)友人であり兄弟でもあるシリア国民の正当かつ合法的な要求に対応するため、約束された改革が可能な限り早く実施されることや、 問題が対話や平和的方法により解決されることを願い、そしてこのためにトルコは辛抱強く(事態が収束するのを)待っていると述べられた。さらに、以 下のように述べられた。
「このプロセスにおいてトルコは、シリア政府と密接な関係を保ち、シリアの兄弟たちの要望に対応し、そして改革に関してあらゆる種類の建設的な貢献を行うため、あらゆる可能性を行使してきた。しかし、シリアでは残念ながら暴力的事件や犠牲者の数が増え続けているのが現状である。」
「フムス、デーレゾール、そしてダルアーにて続き、今朝(31日)も事件勃発以降今まで暴力から遠ざかり、政府と対話姿勢を持つ努力を示したハマの住民に対し軍事行動が始められたが、これにより多くの犠牲者と負傷者が出たことを知った。」
「トルコは、聖なるラマザン月にて平和と平穏に満ちた環境が形成されるための努力がなされることを期待していたが、聖なるラマザン月の前日に起きたこの軍事行動により、すべてのイスラム世界とともに深い失望と憂慮を覚えた。」
「上述の軍事行動が、シリアの公共秩序確保にいかなる貢献もせず、行われるべき改革に関するプロセスにも非常に否定的な方向で影響を及ぼしている。この種の軍事行動や暴力は解決策ではなく、膠着状態をもたらす。シリア政府はこの現実をもはや理解しなければならない。」
現在行なわれている軍事行動が、シリア政府に問題を平和的方法で解決する意図や誠意があるのかを質すこととなったとされた発表では、トルコがシリア政府に軍事行動を終結し、解決のため政治的方法、対話や平和的な取り組みへ向かうよう再度繰り返すと強調された。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:23499 )