ハーメネイー全軍総司令官、国軍海上部隊の成果を視察「イラン国民はいかなる大国にも自らの意志を強いるだろう」
2011年07月24日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、バンダルアッバースに到着し、イラン・イスラーム共和国軍海上部隊の第一管区と付属の工場を視察した。

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 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は国軍海上部隊の前線基地に所属する司令官ならびに各部隊〔‥‥〕の前で演説を行い、そのなかで海洋は〔世界の〕各国・各国民にとって大いなる戦略的チャンスを与えるものだと指摘し、「これらの海洋の利益と可能性は、〔世界のすべての〕国民に帰属する。国軍、ならびに革命防衛隊の海上部隊は、ペルシア湾とオマーン海における国益を守る上での、イラン国民の力の象徴である」と強調した。

 ハーメネイー師はさらに、「偶像崇拝体制〔=革命前のパフラヴィー体制をはじめとする王政〕は長年にわたるイラン支配のなかで、イランが海運の面で発展を遂げ、地域や世界の大海原で存在感を示すことを阻害してきた。しかし今日、人一倍の努力によって、過去の長期にわたる出遅れを取り戻す義務があなた方にはあるのだ」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はペルシア湾やオマーン海といった最重要地域に強権的な大国が居座ってきた過去について指摘し、「いまや状況はこれまでとは大きく異なり、この地域の長大な沿岸地帯〔=ペルシア湾岸〕は〔イランという〕自立した政府と、誇り高く意識に目覚めた国民のものとなっている。この国民と政府は、自らの国民的な力と意志をきちんと認識しており、神を頼りとして、いかなる政治・軍事大国に対しても自らの意志を強要し、彼らに退却を余儀なくさせるだろう」と述べた。

 ハーメネイー全軍総司令官はこのことについてさらに、「今日、ペルシア湾やオマーン海は、イスラーム的イランの力強きプレゼンスにより、自由で独立した地域となった」と付け加えた。

地域に外国の艦隊が居座る事態は有害である

 イスラーム革命最高指導者はまた、欧米諸国の艦隊が地域に居座ることは有害であり、好ましくないとし、さらに「抑圧的な国々が自らの軍事的なプレゼンスによって〔世界の〕諸国民にあれこれと指図する時代は過ぎ去った。たとえいまだ抑圧的な国々の指示に服従する傾向が一部の地域諸国にあるとしても、地域の諸国民はすでに目を覚ましている。彼らは、外国人の軍事的プレゼンスこそ情勢の不安定化の原因であると考えているのである」と述べた。

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( 翻訳者:熊沢絵那 )
( 記事ID:23502 )