仏のブルカ禁止を受けて、裕福なアラブ人の買い物の場所がイギリスへ移動
2011年07月26日付 al-Quds al-Arabi 紙
■仏のブルカ禁止を受けて裕福なアラブ人がパリを去り、イギリスに殺到
2011年07月26日『クドゥス・アラビー』
【ロンドン:UPI】
7月26日付の英紙「デイリースター」によると、フランス政府が公共の場でイスラーム教徒女性のブルカ着用を禁止したことを受けて、裕福なイスラーム教徒のアラブ人がパリを離れ、デパートで買い物をするためにイギリスに殺到している。
同紙によると、デパート「セルフリッジ」のロンドン、マンチェスター、バーミンガムにある各店舗ではイスラーム教徒であるアラブ人の顧客が40%ほど増えており、デパート「リバティー」では中東からの買い物客が45%ほど増えた。
また、ロンドンにある有名デパート「ハロッズ」も、アラブ人買い物客によって大盛況している。なおハロッズは、昨年[2010年]5月にカタール政府系の投資ファンドがエジプト人実業家ムハンマド・アル=ファーイド氏から15億イギリスポンド(23億ドル相当額)で買収した。
これに関して同紙は「海外からの買い物客の購入額が当店の売上高に占める割合は増えている」と語る同店の広報担当者の発言を紹介した。
同紙は、「中東からの買い物客は1回の買い物で最低でも1800イギリスポンドを使う。一方でイギリス人買い物客は120イギリスポンドしか使用しない」と指摘する。
そして、「これまで夏の休暇をレバノンやシリア、マグリブ諸国で過ごしてきた多くの湾岸アラブ諸国の国民は、現在の各国の状況を鑑みてそれらの国々へは行かずに、イギリスへの渡航を選んだ」と言及した。
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( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:23507 )