ラマザン(断食)月、始まる―旧ガラタ橋で1万5千人に断食明け食事サービス
2011年08月01日付 Zaman 紙


エユプ市役所は、金角湾にある旧ガラタ橋で1万5千人に断食明けの食事(イフタール)を振る舞った。金角湾の素晴らしい景色を伴うイフタールには、ブルハン・クズ憲法委員会会長と公正発展党イスタンブル選出のハーカン・シュキュル国会議員も参加した。

ラマザン月の初日にエユプ市役所が催したイフタール計画にイスタンブルの人々は大きな関心を寄せた。橋のうえに用意された机は断食明けの時刻が近づくにつれて完全に埋まった。イフタールには、多くの人々が子どもをつれて来ており、レンズ豆のスープ、パスタ、肉団子、トゥルンバ(揚げ菓子のシロップかけ)、ナツメヤシ、フルーツジュースが振る舞われた。

橋のうえに作られたステージでは、イスラム神秘主義の音楽が流され、神を称える詩やコーランがアザーンの時刻まで詠まれ続けた。イフタールに参加したトルコ大国民議会憲法委員会のブルハン・クズ会長はラマザン月を祝い、歴史あるガラタ橋は一つのシンボルであると話した。そして「昔はイフタール用のテントを建てていたが、夏の暑い時期にはテントは適さない。ここでの全ては、分け与える気持ちを表すことだ。なぜなら年配の人々は『昔のラマザンは』と話し始める。現代でもラマザンが精神的環境の中で過ぎるために、このプログラムはとても重要だ」と語った。

公正発展党イスタンブル選出のハーカン・シュキュル国会議員は「このような神聖な場で皆さんとともにいられることをとても嬉しく思います」と語り、ラマザンを盛大に祝う一方で、トルコのためにも祈らなければならないと話した。

断食明けの食事にはトルコユダヤ教会首長の代理で、宗教委員会のメンバーでもあるヤフダ・アドニ氏も参加した。ラマザンは人々を神に近づけるものであると話し、ラマザン月の全日が良いものとなるように願っていると語った。

家族とともに歴史的な橋を訪れた人々は、このような場を作ってくれたことに対してエユプ市役所に感謝の意を述べ、エユプの精神的な雰囲気に非常に影響を受けたと強調した。

一方、本日ヴァンで起きた襲撃により3人の兵士が死亡したが、これに関する質問に対し、ブルハン・クズ会長は次のように答えた。「皆にお悔やみ申し上げる。これは30年続く情勢で、各政権をまたぐ問題だ。兄弟同士が戦っているのだ。ここにはあらゆる民族アイデンティティを持つ人がいる。私たちは何を共有できていなのだろうか。おそらく新たな展開により、南東部では深刻な戦いが起こるだろう。私にはわかる」と述べた。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:23508 )