統合されて新設された省の大臣候補、ついに指名される
2011年07月28日付 Jam-e Jam 紙
左から順に、ガーセミー石油相候補、アッバースィー・スポーツ相候補、ガザンファリー鉱工業相候補、シェイホルエスラーミー社会福祉相候補
新たな省の大臣としてシェイホルエスラーミー、ガザンファリー、アッバースィーの三氏、及び石油相としてガーセミー氏が指名
およそ6ヶ月におよぶ一部閣僚の空席状態の後、昨日大統領は4人の大臣を指名する書簡を国会に提出した。来週の水曜日に行われる信任投票で、これらの候補の今後の運命が決まることになる。
ジャーメ・ジャム紙国会担当記者によると、昨日マフムード・アフマディーネジャード大統領は憲法第87条及び第133条に基づき、協同労働社会福祉相に
アブドッレザー・シェイホルエスラーミー氏、鉱工業商業相に
マフディー・ガザンファリー氏、石油相に
ロスタム・ガーセミー氏、そして青年スポーツ相に
モハンマド・アッバースィー氏を指名する文書を国会に提出した。〔…〕
これらの候補者たちの指名が行われた背景には、憲法に則った法手続きが行われてこなかったことに対し不満をもつ議員たちが、主要な省の大臣の不在は国や経済にとって大きな打撃になりうると主張し始めたことが挙げられる。
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〔取材の中で〕議員たちは候補者一人一人の名前と経歴を挙げ、ハータモル・アンビヤー部隊のロスタム・ガーセミー司令官について、有能かつ経験豊かな人物であり、石油省を担うにふさわしいと述べ、革命防衛隊での輝かしき実績を買われて、最も高い信任票を得る人物の一人となることは確実だろうと指摘した。〔…〕
一部議員はジャーメ・ジャム紙のインタビューに対し、「ただ一人青年スポーツ大臣候補のモハンマド・アッバースィー氏だけが、厳しい審査の対象となるだろう。しかし彼の行政上の経歴に目を向ければ、たとえ獲得票が少なくとも、彼もまた大臣の座に就くこととなるだろう」と語った。
国会運営委員会のモハンマド・デフガーン委員は、ロスタム・ガーセミー氏の名が西側による制裁リストに載っていることに関して、次のように述べた。「敵は外務大臣のサーレヒー氏のような、多くの有能な人物を制裁対象にしている。しかし国会は、彼〔=ガーセミー〕のこれまでの献身的な働きに配慮し、同候補に対して好意的な決定を下すだろう」。
計画予算委員会のハーディー・ガヴァーミー委員もまた、「4人の候補者たちはいずれも、国会から及第点を獲得するだろうが、もちろんシェイホルエスラーミー氏の獲得票がもっとも多くなることが予想される」と語った。
エネルギー委員会のアスギャル・ジャラーリヤーン委員も、アッバースィー氏はスポーツ青年相にふさわしいと述べた上で、「スポーツという領域はそれにふさわしいマネジメントが必要であり、彼もまたこの分野でよい経験をもっている。素晴らしい思想と持ち前のエネルギーで、大臣として成功することが出来るだろう」と語った。
しかしエスファハーン選出のハサン・カームラーン議員は、「おそらく、モハンマド・アッバースィー氏が議員たちの信任票を引きつけることはないだろう。なぜなら彼にはスポーツ分野での十分な経験がなく、また協同組合省でもこれといった実績がなかったからである」との見解を示した。
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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:23518 )