世銀、イエメンのプロジェクトへの融資を中断
2011年08月07日付 al-Hayat 紙

■世銀、イエメンのプロジェクトへの融資を中断

2011年08月07日『アル=ハヤート』

【サヌア:イブラーヒーム・マフムード】

世界銀行はイエメンの政治・治安状況を考慮して、イエメンに対する同行からの資金支出を中断した。世界銀行は声明で、7月28日以降実際に適用される決定は、「当行の諸規則に沿ったものである。当行の諸規則は、当事国における通常とは異なる状況下で、資金支出の中断措置を認めている。そのような状況は、当行が事業を実施する能力に悪い影響を与える状況である。」と明らかにした。

イエメンでの世銀に付属する国際開発協会の現在の事業内訳は、8億8200万ドルを必要とする21の事業を含んでおり、そのうち5億4200万ドルは、未だ支払額から配分されていない。世銀は、「現地の状況が安定し、活動再開に相応しいときに、迅速で効率的な活動をする」準備はできていると断言した。

IMFイエメン使節団のハサン・アル=アトラシュ団長は「本年のイエメンのインフレ率は30%に上昇する。その原因は経済を麻痺させている混乱である。」と推測した。

同団長は、アンマンでのイエメン高官との会合の後、「政治危機が経済に及んだ」と発表した。また、経済成長は「今年マイナスになるだろう」との見解を示し、「イエメンの財政赤字がGDP比で約10%に増加し、これは4月予想の6.4%、昨年の4%よりはるかに高い」と予測した。

アブドゥルカリーム・アル=アルハビー経済担当副首相兼計画・国際協力協力大臣は、先月(7月)、IMF、世銀に対し「諸機関や支援国に対し、イエメンとの共同協力計画の強化を促す上で役割を果たすよう促す。そうした計画の筆頭は、合意されたメカニズムに基づく、限られた収入の階層を対象とした事業である。」と強く働きかけた。

イエメンの・ナウマーン・アッ=サヒービー金融大臣はアンマンでの会合で、金融・経済的挑戦と、国民生活の安定と経済的安定の維持に向けて取った諸措置を提示した。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:23566 )