ロンドンでは近年で最も激しい暴動が起きている。先週から今まで続いている一連の暴動の中、トルコ人のとった行動について大きな論争が起こった。

ロンドンのいくつかの地域に住むトルコ人が店や商品を暴徒化した群衆から守るために、バットやドネル用ナイフ、ケバブの串で防御していると報じられている。ヒュッリイェト紙の報道によると、こうした状況が、ソーシャルネットワークサイトやイギリス紙で議論を巻き起こしたという。抗議する群衆やその支持者らがトルコ人の行動を批判する一方で、一部のロンドン市民はトルコ人に「感謝している」と話す。
略奪者に対して最も激しい抵抗が見られた場所はクリスタルパレスとダルストン地区であった。これらの場所はまた、トルコや他の国からの移民が多く住んでいる地域でもある。

■ ガーディアン紙の報道

ガーディアン紙のジョン・ドモコス記者は昨夜(8日夜)の暴動の様子を、ロンドン東部のキングスランド・ハイ・ストリートで追った。
同紙のインターネットサイトに掲載されたビデオでは、トルコ人の店主が暴徒と闘う姿が見られる。ドモコス記者があるトルコ人になぜ介入するのかと尋ねると、「自分達の品物や命を守るために必死だ。自分たちに危害を加える奴らには我々もやり返す」という答えが返ってきた。
特にトルコ人店主の暴徒に対するこうした態度はイギリス世論を二分した。

■「勇気をくれる場面だ」

左派路線で知られるNew Statesman誌のブログライターの一人、ジョージ・イートン氏の今日（9日）の記事では、「この破壊行動全体の中に、いくつか勇気付けてくれる場面もある。暴動が最もひどかった場所のひとつ、ハックニーへ昨晩行った時、クルド人やトルコ人が彼らの店やレストランをバットで守っているのを見た」とあった。
「wevofevil」と名乗るロンドン在住のツイッターユーザーは、「トルコ人移民は小さなビジネスを守りながら、ロンドンの強い社会精神を示している」と書いた。

■保守党の人々は何と言うだろうか？

このユーザーはまた、少し前に移民に関する新しい規制を発表し、現行の規制を強化させた保守党のキャメロン首相を批判し、「保守党は今何を考えたらいいのか分かっていない」と書いた。
ソーシャルネットワークサイトやブログ上でトルコ人やクルド人、アジア系の人々の態度が賞賛を集める一方で、一部の人々は暴力に暴力で対抗することを批判した。

■「銃やナイフは正当ではない」

また、ソーシャルメディア上で組織された抗議者らも、移民達が自分達に協力しないことに不満を露にした。
ツイッターでは「m2comms」というユーザーネームのロンドン市民が、「街が市民によってナイフや銃で守られることは正しいと思わない」と書き込んだ。

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（ 翻訳者:猪股玲香 ）
（ 記事ID:23596 )