ダウトオール外相シリア訪問から最初の成果ーシリア軍ハマーから撤退
2011年08月10日付 Hurriyet 紙

アフメト・ダヴトオール外相は、シリアのバッシャール・アサド大統領が昨日の会談から24時間足らずで具体的な一歩を踏み出したと明らかにした。

ダヴトオール外相は今日アンカラで行われた記者会見で、オメル・オンホン駐シリア大使がハマーを訪れ、外相と一日に2回連絡を行ったと述べた。「全ての武装部隊や装甲車がハマーから撤退するという情報を入手している。また、大使だけでなく民間の報道関係者も現地に入れたというのは大きな進歩だ。重要なのは彼らが現地を訪れ、直接市民と接触できたことだ。」

トルコはシリア情勢の安定化のために力を尽くしており、ダヴトオール外相は昨日も首都ダマスカスでアサド大統領と6時間半におよぶ会談を行っている。

■24時間足らずで最初の成果

タイイプ・エルドアン首相は今日、10~15日以内にシリアで民主化改革の一歩が踏み出されることを期待すると述べた。現段階でシリアが世界から孤立しないことが重要だと話すダヴトオール外相は、昨日の会談後、アサド政権が改革の方向で動き出していると述べた。「次はさらなる前進を見られることを願ってい る。昨日の会談から24時間足らずで最初の成果が表れたことは非常に重要だ。」

一方、外相は数日以内にトルコから国内外の報道グループをハマーへ派遣する方針を示した。デイル・エッゾールについても今後同様の対応を進める予定だ。

ある記者からの質問に対しては「大事なのは結果だ。それは何か。国民の要望に沿った政治の変化、改革が行われることだ。それが非暴力で行われることだ。そのために我々は昼夜力を尽くしていく」と答えた。

ハマーはシリアで3月から続いている抗議活動の中心地とされている。シリア軍は先週ここで大規模な武力鎮圧を開始した。地元の活動団体は100人近い民間人が犠牲になったと主張するが、シリア軍は犠牲者の多くが軍や治安部隊から出たとしている。

■装甲車が再来か

また、夜になって装甲車が再びハマーへ入ったという情報がいくつかの報道機関で流れたことについて、ダヴトオール外相はダマスカスのオンホン大使に確認を依頼している。関係者からの情報によると、外相はシリア政府の装甲車がハマーに戻ったという情報を確認するためダマスカスのオンホン大使に電話をし、事実確認の指示を出したという。

同関係者によると、オンホン大使はシリアの政府関係者と連絡をとり、事実関係を確認するという。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:23603 )