インド、石油代金48億ドルの債務のうち15億ドル分をイランに返済
【経済部:ズィーバー・エスマーイーリー】イラン国営石油公社の代表取締役は昨日、記者会見の席上で、国内の原油の生産状況について説明を行い、原油生産量の減少は認めつつ、生産量を発表するよう迫った記者らの要求に対しては、機密事項であるとの認識を示した。〔‥‥〕
ジャーメ・ジャムの報告によると、石油省次官でイラン国営石油公社の代表取締役を務めるアフマド・ガルエバーニー氏は、インドをはじめとする石油購入国がイランに対して抱えている債務について、「すでに支払期限を迎えたインドのイランへの債務額は48億ドルに上っているが、すでに10日前までに15億ドル分を受け取っており、残りもそのうち受け取ることができるだろう。またインドへのイランの石油販売もこれまで通り続けられており、販売量が減少しているという事実はない」と述べた。
同氏はまた、中国や韓国といった国々が抱えているとされる石油代金の債務については、石油代金の受け取り先は中央銀行であり、これまでのところ、中央銀行から、これらの国々からの石油代金の支払いが滞っているとの報告はイラン国営石油公社には届いていない、と言明した。
同氏は、原油生産量をめぐり、〔日量で〕2万5千バレルから7万2千バレル分の生産量が減少しているなどと矛盾した数字が発表されていることについて、「これらの数字は誤解にもとづくものであり、統計の発表にはいかなる矛盾もない。この誤解は、統計が発表された時の時間的前後関係によって生じたものである」と語った。
同氏はその上で、「1383年〔2004年〕から89年エスファンド月〔2011年3月〕までにかけて、〔1日あたりの〕原油生産量は9万6千バレル減少したが、89年〔2010年度〕は88年〔2009年度〕に比べて1万5千バレル、生産量が増加した」と加えた。
同氏は、「現在イランの原油生産は好ましい状況になく、日量で350万バレルを下回る日もあるようだが」との質問に対しては、「OPECの割り当て条件により、生産量の発表はできない」とだけ述べた。
〔※訳注:BPの発表によれば、イランの一日あたりの原油生産量は約422万バレルとされている〕
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( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:23619 )