アフマディーネジャード、再び新たなアイディアを披露:木曜日の休日化を提案
2011年07月27日付 Mardomsalari 紙
【政治部】マフムード・アフマディーネジャード大統領が新たな約束を口にしてから2〜3ヶ月が経つ。実現されることのなかった過去の約束よりも、はるかに雄大な約束だった。各イラン家庭に1千平方メートルの土地を分与して、そこに別荘・庭園を造る、あるいは6千万トマーン〔約460万円〕を支給するという約束。それはほとんど、ジョークに近いものだったと言えるだろう。そして昨日、大統領は新たな、しかし今度は実現可能な約束を披露した。それは「休日の数を増やす」という約束だ。
改めて指摘するまでもなく、政府は過去6年間、休日数の増加を断続的に試みてきた。しかしこうした政府の方針を除いては、イランには休日が多すぎる、休日数を減らすべきだと指摘する声がつねに支配的だった。今回も、政府はこうした流れに逆らおうと試みている。もちろん、それは国民の歓心を買うことが目的だ。
大統領は昨日、各地域の教育委員長らを集めた第28回大会の席上、次のように述べた。「もし神の思し召しがあれば、毎週木曜日も休日となるだろう。私は〔木曜日が休日になれば〕休日の名称も変えるべきだと考えている。例えば、〔毎週木曜日を〕『家族の日』にするといった具合だ」。
アフマディーネジャード大統領はこのことについて、我が国における休日数について、次のように指摘した。
文化革命最高評議会には、我が国の休日をめぐる状況を他の国と比較検討するための委員会が作られた。そこで提出された調査報告によると、休日が最も少ないのはアデン湾の某国で、その次に少ないのが、休日数75日の我が国だった。その他の国は、休日数が100を超えている。「休暇は時間の無駄」という考え方を変える必要がある。誰でもが〔週に〕一日くらい、家族に奉仕できるようにするべきだ。
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こうした発言の一方で、大半の識者は統計・数値にもとづき、イランの休日数は世界の多くの国よりも多く、このことはイランの経済に大いなるダメージを与えていると考えている。
90年〔西暦2011/12年〕のカレンダーをみると、今年の〔週休日以外の〕正式の休日数は23日で、52日ある金曜日と、休日になることが予想される「休日に挟まれた日」の2日を足すと、90年の休日数は合計で76日になる。
〔※訳注:本文には「89年」とあったが、「90年」の誤りと判断した。また、23+52+2=77なので、「76日」は「77日」の誤りである可能性が高いが、金曜日と祝日が重なっている日が1日あるのかもしれないので、原文のままとした〕
また、イラン人労働者はブルーカラー/ホワイトカラー問わず、1年間に30日間の有給休暇が利用できるので、これを正式の休日や金曜日と足すと、休日数は年間で104日となる。
〔※訳注:上記の通り「105日」が正しいが、原文通りに訳した〕
木曜日は多くの役所・施設が休みになり、またファルヴァルディーン月6日〜12日〔3月26日〜4月1日〕も〔ノウルーズ休暇の延長として慣例的に〕全国的に休日となるか、あるいは大半の労働者が半日勤めとなる。さらに療養休暇や奨励休暇なども存在する。こうしたことを考えれば、最終的にはイラン人は年の3分の1を休んでいると指摘することも可能なのである。
イラン人には〔週休日以外の〕正式の休日が〔休日に挟まれた日の2日を含めれば〕一年間に25日あるが、この数字は日本のような先進国では、たったの14日にすぎないのだ。
〔※訳注:正しくは15日である〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23623 )