オスマニイェで治安部隊とテロリストとの間で起きた武力衝突により、兵士1名が殉職、1名が負傷した。
オスマニイェ県ゾルクン高原のハッチュベル地区でテロリストと治安部隊との間で武力衝突が起きた。待ち伏せしていた治安部隊にテロリストが銃撃し、21歳の憲兵隊兵卒ルフク・ダマル氏が殉職、20歳の憲兵隊兵卒ラマザン・コチュ氏が負傷した。
負傷した兵士は同高原からオスマニイェ市に下りてきた民間の車で国立病院に搬送されて手当てを受けた。同地域では、多くの部隊が逃走するテロリストを拘束するための軍事作戦を始める一方、負傷者の数がさらに増える可能性があり、同地域へ多数の救急車が送られた。
武力衝突の間、オスマニイェ知事のジェラーレッティン・ジェラフ氏は、ゾルクン高原でイフタール(断食明けの食事)の最中で、同知事は知らせを受けた後、オスマニイェ国立病院に向かった。ジェラフ知事は(病院の)出口でおこなった会見で、「攻撃は、軍事作戦を遂行していた(トルコ治安部隊の)部隊が待ち伏せしていた時にテロリストが発砲したようだ。一人の兵士がその場で殉職し、もう一人が負傷した。現在、同地での軍事作戦は継続しており、他の部隊が事件のあった場所のすぐ近くにいた。なんとか、(軍事作戦の)結果が得られるように。負傷した兵士の容体は良く、何も問題ない。腕に1か所骨 折していること以外、深刻な怪我はしていない。私たちの兵士が待ち伏せ中に、接近したテロリストが見つけ出し、発砲した」と述べた。
■ベイチュッシェバプ郡で激しい衝突
一方、シュルナク県ベイチュッシェバプ郡の小カト山にある2つの治安部隊の基地に、PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)のメンバーが夕方、武力攻撃を開始した。基地の敷地内にいた兵士も反撃するために一斉に外に出て1時間半の間、武力衝突した。死者あるいは負傷者についてのいずれも情報はない。
ベイチュッシェバプ郡中心にある小カト山のふもとの眺望のよい地点にある二つの軍事基地が15日の夜20時、大勢のPKKメンバーの集団の攻撃を受け た。基地にいた兵士が反撃して生じた武力衝突は1時間半続いた。空からヘリコプターが激しい空爆を行い、PKKメンバーがいた地域へ同郡の憲兵隊指令本部と特殊部隊大隊指令本部からも砲撃が加えられた。
武力衝突の間、時折、郡の中心部へ飛び火したようで平和民主党(BDP)所属のユスフ・テメル市長の自宅にも4発の銃弾が当たったことが伝えられた。
武力衝突の間、激しい砲火を受けたPKKメンバーは、目的を達することなく山岳部からイラク国境に向かって逃げた。治安部隊は逃走するPKKメンバー を拘束する目的で、同地域で追跡作戦を開始した。訓練された部隊が逃走するPKKメンバーを追跡し、時折、銃声が聞こえる一方、コブラ型ヘリコプターも PKKメンバーの逃走ルートに激しい空爆を行ったとの情報を得た。
武力衝突における死者あるいは負傷者についていずれの情報も得られていない。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:23654 )