数十億ドル規模のイランと世界のジーンズ市場を考える
2011年08月09日付 Mardomsalari 紙

 イラン繊維産業協会の理事を務めるサドロルガラヴィー氏は、現在イランにはジーンズの生地を生産している主要工場が3カ所存在すると指摘したうえで、「ジーンズの世界市場が消滅することは決してない。他の国を訪問すれば分かるように、少なくとも10人に7人がジーンズのズボンやシャツを着用している」と述べた。

 ハサン・サドロルガラヴィー氏はイラン学生通信のインタビューに対して、国内でのジーンズ生地の生産状況について、次のように明かした。「現在、国内にはジーンズ生地の生産工場が3カ所あり、この製品を生産することのできる工場が、あともう一カ所存在しているが、しかし国産のジーンズ生地の生産は総じて市場のニーズを満たしてはいない。このためジーンズ生地の需要の大部分はトルコ、パキスタン、中国といった国々からの輸入によってまかなわれているのが現状だ」。

 同氏は厚いジーンズ生地はズボンの生産に、薄いジーンズ生地はシャツの生産に有効であると指摘した上で、「ジーンズ生地は綿100パーセントでなければならない。そのため、ジーンズには一種の断熱効果があり、夏には暑さから、冬には寒さから身を守ってくれる。ジーンズのズボンとシャツの市場が一年を通して歓迎されているのも、こうしたことが理由だ」と付け加えた。

 この繊維産業の関係者はイランのジーンズ生地市場における輸入と国内生産の割合について、「国内業者が、特に綿といった原材料を問題なく確保できれば、国産製品は輸入品と競い合うことも可能だ」と述べた。

 同氏は国内業者と外国業者の関係や、ジーンズの世界市場について、「国内業者も裁縫段階における最新デザインを外国から取り入れたり、この製品の市場の流行を観察したりすることに力を入れている」と述べた。

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( 翻訳者:神田浩輝 )
( 記事ID:23662 )