ハッキャーリの驚くべき現実—16のPKKキャンプ、裁判機構…
2011年08月18日付 Zaman 紙


トゥルグト・オザル大学の教員で、テロと治安問題を専門とするマフムト・アクプナル助教授は、ハッキャーリに16のPKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)キャンプがあると述べた。

アクプナル助教授は、昨晩出演したチャンネルA(TV局)の番組「異なる視点」で以下の衝撃的な見解を述べた。「ハッキャーリには16のPKKキャンプがあり、これらのキャンプのいくつかは我々トルコ軍の部隊から3~5キロの距離に位置しています。これらのキャンプは昔からあるものです。」

アクプナル助教授は、ハッキャーリのチュクルジャで9人の兵士が殉職した後にカンディル(PKKのキャンプ)に対して行われた空爆作戦を論評し、ハッキャーリには16のPKKキャンプが存在しており、これらのいくつかは軍の部隊から3~5キロの距離にあると指摘した。アクプナル助教授は、以下のことを述べた。「越境攻撃は、国民のガス抜きのための作戦です。行われることに必要性があります。カンディルは攻撃しなければなりませんが、カンディルにいる(PKKの)リーダーたちを攻撃しなければなりません。拠点を狙った攻撃が行われる必要があります。(そうでなければ)山の岩を爆撃するだけで意味がありません。」

アクプナル助教授は、テロとの戦いにおける拠点攻撃について強調し、一方で、旅団や師団を用いてなされる大規模な越境攻撃については反対した。アクプナル助教授は、確実な情報に基づいて拠点攻撃が行われることの必要性を強調し、その目標についても明らかにした。「リーダーたちの力を削がなければなりません。17、18歳のテロリストたちをあなたがたが殺している間に、継続的に新しい兵力となる人々がPKKに入っているのです。」

マフムト・アクプナル助教授は、越境攻撃のリスクについて指摘し、国民のほとんどが知らされていない情報を提供した。「ヤシャル・ビュユクアヌト(2006年~2008年にかけてのトルコ軍第25代軍参謀総長)時代に越境攻撃が行われました。ギュネシ(太陽)作戦です。国民はほとんど知らされていませんが、その作戦で本当にたくさんのトルコ軍兵士たちが凍死しました。」

■PKKは町で検問を行っている

ハッキャーリとその周辺を勢力下においたPKKのグループが、カヴァクル地方にあるカト-・マリヌスキャンプで生活していることははっきりしている。150人のテロリストグループが隠れて生活するキャンプのことは、ハッキャーリ中の人が知っている。人々は、町から半時間ほどの距離にあるPKKのキャンプに連行され、尋問を受けている。加えてグループは、刑罰さえも科したりする。町のコーヒー屋で話しを聞いてみると、人々は、誰が取り調べを受け、誰に密告されたのか、どんな処罰をうけたのかを一つ一つ、教えてくれる。二つの部族の長がキャンプに連れて行かれ、朝まで殴られたといわれている。夜にある集落から別の集落に行く際、車を止められ、PKK兵士から合言葉を問われたと話す人は決して少なくない。元来、ハッキャーリにおけるこのような状況は全てのハッキャーリの人々を脅かしている。特に1年前、ラマザン月にイマームのアズィズ・タン氏がPKKのメンバーによって殺害されてからというもの、人々の不安は高まってきている。大勢のハッキャーリの人々は、ヴァンをはじめとして、近隣の県へと避難し始めているのだ。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:23684 )