エルドアン首相、ソマリア訪問—陰口に応える
2011年08月19日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、訪問先のソマリアで「ソマリアから、母国トルコに向けて声を大にして言いたい。トルコには心ないことをいう人々がいる。つまり、『トルコにも、飢餓や貧困の問題があるというのに、首相はソマリアに行って何をするというのだ』というような陰口を叩く 人々のことである。私はそうゆう人々に、この地へ来てソマリアの人々がどう生活をしているのか実際に見てごらんなさいと言いたい」と語った。

首相のレジェプ・タイイプ・エルドアンは、訪問先のソマリアで「ソマリアから、母国トルコに向けて私は声を大にして言いたい。トルコには、『トルコの中に も飢餓や貧困の問題があるっていうのに、首相は一体ソマリアで何をするというのだ』というような心ない発言を行う人々がいる。私はそういった人々には、こ の地へ実際訪問し、ソマリアを自分の目で見ることをお勧めする」との発言を行った。

エルドアン首相は、大統領府にて、ソマリア大統領であるシェイフ・シェリフ・アフメドの歓待を受けた。エルドアンとアフメドは2時間半に亘って首脳会談を行った。エルドアン首相は、会見の中で、断食月であることに触れ、この断食月が、すべてのイスラム世界とその人々にとって平和の理由となるようを願った。

首相は、以下のように発言した;「ソマリアの人々が、この60年間のうち、現在が一番苦しい日々を送っていることは分かっている。この苦しい日々はもしか したら、年単位のものになるかもしれない。干ばつと飢饉の危機が次々と発生している。いくつかのキャンプの視察を行ったが、この会談の後にも、また他の キャンプを見に行こうと思っている。我々の見える限りでも、今まで経験したこともないような悲惨な現実がそこにはある。ダルフールのキャンプにも訪れた。 そこには、やはり目を覆いたくなるような光景が広がっていた。人々が健康被害を受けていることを目の当たりにし、特に、キャンプの中で乳幼児や小さな子供 たちがそうして苦しんでいることを見ると、一人の人間として本当に心が痛んだ。」

「ソマリアの人々の声を少しでも聞きたいがために、我々はこの地にいる。各省庁の大臣、国会議員の諸君、ビジネスパーソンの皆さん、芸術家、NGOのスタッフの 方々と我々はここに来ている。この訪問で、少しでもこの現状が世界に広まればよいと考えているからだ。これは、単にトルコの問題ではなく、人間として何が 出来るのか、という問題だ。しかし、我々はトルコ人として、自分たちが行えることを行うということで、ここにいるのである。」

エルドアン首相は、去る水曜日にイスラム統一機構がイスタンブルで会合を行ったことに触れ、この会合にソマリアの大統領も参加し、会合があたかもドナーたちの会合のようになったとした。期待がこの時点で大いに高まったが、その通りにならなかったとした。

エルドアン首相は次のように語った。「そもそもここで起こっていることは、人間性、人道上の価値、良心を試すものである。ここで起こっている悲劇は、文明、現代の価値を試すものである。全世界に向け語り、強調したいのは次のことである。西洋的な価値が空疎なレトリックではないこと証明するため、この試験で文明世界は成功を収めねばならない。人としての名誉、誉れのためこの時代に生きるすべての者がこの試験で成功を遂げねばならないのだ。だからここから、ここソマリアから、非常に悲しむべきこの地から、ひとりひとりすべての人、その良心に呼びかけたい。世界のほかの地に住む親たちに呼びかけたい。どうか公園で楽しく笑い興じている子どもたちが享受する権利がこの地に暮らす子どもたちにも等しくあることを忘れないでほしい。

ソマリアから、母国トルコに向けて声を大にして言いたい。トルコには心ないことをいう人々がいる。つまり、『トルコにも、飢餓や貧困の問題があるというのに、首相はソマリアに行って何をするというのだ』というような陰口を叩く 人々のことである。私はそういった人々には、この地へ実際訪問し、ソマリアを自分の目で見ることをお勧めする。」

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:23694 )